「ああ。竜というのは、人間よりも魂の次元が高い存在だ。『竜の加護』を得れば、ただの人間よりも一段階高いステージに上ることができる。素材となった連中の薄汚い魂の声なんて、聞き流せるようになるだろう」
俺はそう説明する。
リリアによれば、俺は既に中級竜と同じくらいの力を持っているという。
俺から見て、そこらの人間などネズミのようなものだ。
例外があるとすれば、俺がS級スキル【竜化】を活用して『竜の加護』を与えた連中だろう。
さすがに俺と同格には程遠いものの、そこらの人間よりも魂のステージが高いと言っていい。
元奴隷で、今は全軍指揮官のレスティ。
ブリケード王国において俺の親衛隊隊長を務めており、今は近衛騎士団団長となったロゼリア。
俺の弟で、エリクサーの副作用により女体化したガルド。
元ストレアの冒険者ギルド職員で、今は宰相のアイシャ。
山村で俺と出会い、子を生んだサテラ。
盗賊被害のあった村で俺と出会い、子を生んだミルカ。
ストレア商会の娘のスピカ。
冒険者キーネと、そのパーティメンバーたち。
Bランク冒険者のシャオ。
これらの者については、俺が『竜の加護』を与えて、魂のステージを上昇させた。
それなりに付き合いも長いし、多少の愛着は持っている。
俺の幼なじみにして最愛の少女であるルーシーにも、『竜の加護』を与えた方がいいだろう。
彼女の魂のステージが上がれば、素材となった連中の声に惑わされずに済むはずだ。
「魂……? 聞き流せるように……? ライル様、いったい何を……?」
ルーシーが首を傾げる。
どうやら『竜の加護』についてピンとこないようだな。
どことなく怯えているように見えるのは、気のせいだろう。
「とりあえずやってみよう。さぁ、股を開いて」
「えっ……?」
俺はルーシーをベッドに押し倒すと、両足を掴んで左右に開かせる。
そして、その間に割って入ったのだった。
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