S級スキル【竜化】持ちの俺、トカゲと間違われて実家を追放されるが、覚醒し竜王に見初められる。今さら戻れと言われてももう遅い。お前たちは、俺たちの属国として面倒を見てやるよ

猪木洋平@【コミカライズ連載中】
猪木洋平@【コミカライズ連載中】

282話 vs竜王リリア-1

公開日時: 2024年5月18日(土) 17:51
文字数:336

「ライルはどこに行ったのやら……。まぁ良い。ここで待とうではないか」


 リリアは玉座に腰かける。

 そのときだった。


「――【火竜の息吹(ボロブレス)】!!!」


「なにっ!?」


 突如、火球が飛んできてリリアに命中する。

 それはかなりの威力だったようで、彼女の衣服が燃えてしまった。


「むぅ……! 余の服を燃やすなど……万死に値する! じゃが、これほどの火球……いったい誰が……」


 リリアは周囲を見渡す。

 すると、一人の雄竜が立っていることに気がついた。


「ちっ……! さすがは竜王リリアだ。俺の攻撃を受けて、火傷一つ負わねぇとはな……!!」


「お、お前さんは……」


「ライルだよ。さっきはよくもやってくれたな」


 リリアの前に現れたのは、赤黒い鱗の竜だ。

 その佇まいは、竜王リリアをして認めるほどの迫力があった。

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