S級スキル【竜化】持ちの俺、トカゲと間違われて実家を追放されるが、覚醒し竜王に見初められる。今さら戻れと言われてももう遅い。お前たちは、俺たちの属国として面倒を見てやるよ

猪木洋平@【コミカライズ連載中】
猪木洋平@【コミカライズ連載中】

283話 vs竜王リリア-2

公開日時: 2024年5月22日(水) 11:21
文字数:356

「ほぅ……なかなか良い面になっておる。S級スキル【竜化】を真覚醒させおったか。見事じゃ」


「……言うことはそれだけか? 竜王リリア」


「はて? 他に何を言うことがあるのじゃ?」


「俺を……俺たちをずっと騙していたんだろうが!!」


 ライルが敵意をむき出しにしている。

 そんな様子を、リリアは鼻で笑った。


「ふん……騙す? なんのことやら……」


「お前……!!」


 ライルはリリアを睨む。

 だが、彼女は余裕綽々の様子だった。


「ふん……。眷属を鏖殺することで、人族への未練を断ち切れると思ったのじゃがな。その様子じゃと、未練たらたらといったところか」


「俺は人族だ! スキルはあくまで道具……! S級スキル【竜化】を持とうとも、俺は決して竜になんざならない!!」


「ほう……」


 ライルの言葉に、リリアは興味深そうな反応をする。

 彼女は目を細めながら続けた。

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