「そういうのはいい! とりあえず降りろ!」
俺はそう叫ぶ。
一刻も早く洗浄する必要がある。
鬼気迫る俺の様子に、サテラやスピカはさっと降りる。
アイシャもキーネを抱えて降りる。
だが、肝心のレスティは――
「あ、あ、あ……」
「何をしている! 早くしろ!」
「もう無理……。限界……」
「何が限界なんだ! 一度吐き出したならスッキリしているだろうが!!」
俺は怒鳴りつける。
それに対する返事はなかった。
代わりに出されたものがある。
――ぶばあああっ!!!
「うぎゃああっ!!」
突然、俺の背中に大量の液体がかけられる。
先ほどのゲロよりも水気を含んだものだ。
これは……まさか下痢か!?
「き、汚いだろうが! くそがぁ!!」
思わず叫んでしまう。
酷い臭気が辺りに漂う。
「ごめん……まだ出る!!」
「嘘だろお前!! 待っ……」
俺の悲痛な叫びも虚しく、レスティの体から再び汚物が噴き出す。
そして、それは俺の背中を伝い、俺の体の各部を汚していく。
「うおおおおぉっ!!」
「きゃあ!」
「ひいぃっ!!」
俺はレスティや排泄物を背中に乗せたまま、空高く舞い上がる。
サテラやアイシャが驚いているが、それどころではない。
「この糞女ぁ!! 絶対許さんからなああああっ!!!」
俺はそう叫びつつ、体を洗い流せる湖や川を求めて飛び去ったのだった。
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