俺はミルカの村を訪れた。
村長やミルカが歓迎してくれたが、その中には雌奴隷メスタの姿もあった。
相変わらず奴隷としての心構えがなっていないメスタに対し、ミルカは容赦なくムチを振るう。
無能な奴隷を村に押し付けたことに罪悪感を覚えた俺は、メスタの殺処分を提案したのだが――
「いや、それには及びませんよ。こんな無能奴隷でも、一応は役立つこともあるんです」
ミルカがそう答える。
「役立つって、例えばどんなことに? こんなヤツを生かしておく価値があるとは思えないんだが……」
「村の男たちの性欲処理とかですね。だらしなく汚い体ですが、最低限の役目は果たせますから」
「へぇ……。だが、性病のリスクもあるだろ?」
「ご安心ください! そこはアタシたちでちゃんと管理しているので!!」
まぁ、それも可能と言えば可能か。
街で不特定多数と性交渉すれば、いつかは性病にかかる。
だが、閉じられた村の中でしっかり管理していれば、その心配もないわけだ。
そう考えると確かに有用な存在だと言えるかもしれない――と思えるはずもなかった。
「もっと可愛い奴を連れて来てやろうか?」
「え? ライルさま、また奴隷を増やしたんですか?」
ミルカが驚きの表情を浮かべる。
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