「どうだ? 俺に忠誠を誓うか? シルバータイガー狩りに全面的に協力し、その後も奴隷として俺に従うと言うならば、この場では許してやってもいい」
「そ、それは……」
シャオが言いよどむ。
シルバータイガー狩りはともかく、しれっと追加した奴隷云々の条件に気づいているようだ。
「まだ調教が足りなかったようだな……。仕方ない……」
「も、もちろん従います! どうかアタイの無礼を許してくださいっ!!」
シャオは必死な様子で言った。
よしよし、これでいい。
「最初からそう言えば良かったんだ。次からは気をつけるんだぞ?」
「は、はい……」
シャオは泣きそうな声で答えた。
それを見た俺は、優しく語りかける。
「シャオ、お前は優秀なB級冒険者らしいな。優秀な人材は好きだぞ。この俺に仕えられることを光栄に思え」
「は、はい……。アタイみたいな女を拾ってくださってありがとうございます……」
「では、記念すべき最初の仕事だ。俺の”猛り”を鎮めてみろ」
「えっ……? あの……?」
戸惑いの声を上げるシャオ。
何やら不穏な空気を感じ取ったのかもしれない。
しかしもう遅い。
「どうした? できないのか?」
「い、いえ! もちろん喜んでさせていただきます!!」
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