「あうー!」
「はいはい、今おっぱいをあげるわねー」
「ふぇえー!」
「あはは。元気なお声だねぇ」
私は赤ちゃんのお世話をしています。
赤ちゃんは可愛いけど、やっぱり大変……。
私はお母さんになりたてで、まだまだ慣れないことだらけ。
でも、私にはこの子を立派に育てる責任があります。
「ほら、おいしい?」
「きゃっ。きゃあっ。うぇえん……」
「あらあら、泣かないでいいのよ。ミルクならちゃんと出てますからねえ~」
よしよし、と背中をさすってあげると、泣き止んでくれました。
私の胸は張りが良くてよく出てくれるから、たくさん飲んでくれます。
このまま順調に育てば、きっとこの子のパパ――ライル様のように立派な人に成長してくれるかもしれません。
「はい、ゲップをしましょう」
「ぶえっぷ」
「よしよし、えらいぞぉ」
……それにしても、まさか私が赤ちゃんを生んで育てることになるとは……。
いえ、そりゃいつかはそういう日が来ると思ってましたが、まさかこんなに早いなんて……。
だって、私がライル様の種を授かってから、まだそんなに多くの月日が経っていないのに。
運命というものを感じずにはいられません。
「ふふふ……」
というか、ライル様に抱かれてからは本当に良いこと尽くめです。
何だか体の調子が凄く良くて、妊娠が発覚するまでは魔物退治にもよく参加するようになりました。
村一番の戦士よりも、あのときの私の方が強かったと思います。
さすがに、妊娠が発覚してからは狩りに参加していませんけど。
私がそんなことを考えつつ、我が子を眺めていたときでした。
「た、大変だー!!」
「ミドル・ボアが村に向かっている!」
「みんな、逃げろーー!!」
村の外の方向から、そんな声が聞こえてきたのでした。
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