「では、どうする? 余と戦うか?」
「戦うに決まっているだろう……!!」
ライルの闘気が膨れ上がる。
そして、彼は戦闘態勢に入った。
「ガァァアアアッ!!」
ライルが雄叫びを上げる。
そんな彼を見たリリアは笑った。
そして、手を掲げ……
「【アイス・プリズン】!!」
「なっ……!?」
ライルの足元から巨大な氷が発生し、彼を拘束した。
「ちっ……! こんなもの……!!」
「まぁ、待つのじゃ。その氷は魔力や闘気では破壊できぬし、脱出も無理じゃよ」
リリアは笑う。
ライルが変身できるのは火竜。
一方のリリアは氷竜だ。
その相性の有利不利は、一概に言えないところがある。
しかし少なくとも今は、リリアの氷によってライルの動きは封じられていた。
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