「まぁいいか……。ガルド、ルーシーの面倒をしっかり見るんだぞ」
俺はルーシーの顔をチラリと見てから、ガルドに言う。
「あ、ああ! 任せてくれよ! この命に代えても、ルーシーの姉御は守ってやる!!」
「頼むぞ。万が一、お前が彼女にまた手を出すようであれば……生まれてきたことを後悔させてやる」
「あ、ああ! 分かってるよ! もうしないって! つーか、アレがなくなったからもうできねぇし!!」
ガルドがそう言う。
確かにそうだ。
ガルドがルーシーを襲おうとしても、ナニがなければ行為に及ぶことはできない。
女性同士でできることは限られている。
そういう意味では安全だ。
「じゃあな、ルーシー。安静にしていてくれ。ガルドが役に立たないようなら、他の奴を来させるから。遠慮なく言ってくれよ?」
「は、はい……」
ルーシーは頷くと、俺の視線から逃れようとするように俯く。
俺は彼女を怖がらせることはしていないのに……。
時間が解決してくれるのを待つしかないか……。
俺はそんなことを考えながら、ルーシーの部屋を出る。
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