「よしよし、偉いわね。ほら、言ってみなさい? 『雌豚を調教していただき、ありがとうございます』って」
キーネの命令に対し、メスタはしばらく震えていたかと思うと――意を決したように口を開いた。
「……め……雌豚……を……ちょ……調教して……いだだ……いただいて……ありがとう……ございます……」
途切れ途切れではあったが、何とか言い切ることができたようだ。
……にしても凄い顔だな……。
なんでそこまで悔しそうなのだろうか……?
プライドを傷つけられたとか考えているのかな……?
元々そんなに大層なもんでもないと思うんだが……。
「では、次はお前にオムツを履かせる。早く脱いでお尻を出しなさい」
命令されたメスタの顔が青ざめる。
当然だろう。
今まで散々な目に遭ってきたとはいえ、主に痛み方面のものだった。
かつての後輩にオムツを履かされるとなると、また別種の屈辱があるに違いない。
躊躇う様子を見せるメスタであったが、やがて観念したのか仰向けに寝転び足を開いた。
「こ、これでよろしいでしょうか……?」
不安げな声を漏らすメスタに対して、キーネは言う。
「全然ダメね。もっとちゃんと開きなさい」
彼女の言葉にますます青くなるメスタであったのだが――彼女は素直に従う。
よほどムチがトラウマになっているのだろう。
「はっはっは! 従順になってきたじゃないか。キーネの調教力も大したもんだ」
思わず感嘆の声を上げる俺。
キーネの方もまんざらでもなさそうな様子だ。
そんな俺たちの様子とは対照的に――メスタは静かに涙を流している。
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