「これでしばらくは持つだろう。しばらくは容態を注視しておくことだ」
「……おう。お前は一体何が狙いなんだよ。こんな回復薬まで用意してくれるなんて……」
「難しいことは考えるな。お前はただ、俺の言う通りに行動すれば良い」
「……わかったよ」
これでよし。
便利そうな駒を手に入れたぞ。
「さて、それじゃあ……とりあえずお前には全裸になってもらう」
「へ……?」
俺は少女――レスティの後ろに回り込み、彼女の服を脱がし始める。
「ちょ……何をするつもりだよ!!」
「だから、言っただろう。お前には俺たちのために働いてもらう」
早速だが、こいつには竜の加護を与えてやるつもりだ。
希少種族とはいえ、今のままでは駒としてすら大した使い道がないだろうからな。
竜の加護を与えてやれば、身体能力や魔力量が大幅に増す。
シルバータイガー戦に向けて、役に立つ場面も出てくるだろう。
「意味わかんねーこと言いやがって! ……やめろ! この変態野郎! ぶっ殺すぞ!!」
「ふん。やれるものならやってみるがいい――と言いたいところだが」
俺は魔力を練り上げ、身体強化魔法を発動させる。
そして、少女の頭を掴んで、そのまま床へと叩きつけた。
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