「アイシャもキーネもやる気だな……! アタシも行くぜ!!」
レスティが闘気を解放する。
彼女の脳裏には、ライルとの記憶が流れていた。
『ち、畜生……。くそ……分かった……。好きにしろ……。その代わり、母さんにだけは手を出すな……』
『分かっている。……服を脱げ。尻をこちらに向けるんだ』
『…………ッ! こ、これでいいのかよ?』
『ああ。それでいい。……痛いかもしれんが、しっかり耐えるんだぞ』
『え……? どういうことだ……? ――ひぎぃっ!!! いだいいだいっ!!』
あのとき、ライルは容赦なくレスティを蹂躙した。
幸いだったのは、約束通り母親に手を出さず、それどころか命を救ってくれたことだろうか。
「今のアタシと母さんがあるのは、あの時のご主人のおかげだけどよ……! 恨みだって忘れちゃいねぇんだ! 竜化して終わりなんて、このアタシが許さねぇ!!」
レスティが闘気を解放し、ライル――レッドドラゴンに跳びかかる。
それと同時に、ミルカやキーネの攻撃も始まった。
「グルル……! グオォッ!?」
S級スキル【竜化】を持つライルが、ダメージを受ける。
畳み掛けるなら今だ。
そう判断したシャオやロゼリアは、攻撃準備を素早く整えていくのだった。
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