詩集 巻一

荻野ケヴィン
荻野ケヴィン

妹の手

公開日時: 2022年7月2日(土) 09:14
文字数:320

妹の手を 握りしめ

その温もりを 確かめて

安心しても 熱は引き

やがて冷え切り まるであの

ガラスのような 透明に

なりましたとさ ああまこと

遠い遠くへ 行った君

僕は忘れぬ 決意した

夏の青空 空の下

ひまわりのよう その笑顔

忘れられない 忘れない

確かにここに あったその

温もりだけど 温もりは

頭の中で 消えてゆく

感覚だけど でもあった

確かな温度 命の音

ああまこと僕 思い出す

君の事なら 暖かい

いつかまたその 手を握る

手を握るから サ笑って

共に笑えば 日は昇る

心に照れる 太陽は

真っ赤な色で 燃えていて

僕らを照らす 深紅の日

肌が焼けると 小麦色

夏の色した 小麦色

君が行ったの 雪の日だ

冬から春に 成る頃に

思い出すのは 君の事

手を伸ばすとサ 触れるんだ

君の手と手に 空超えて

笑顔も合わせ 僕たちの

想いを乗せて 旅に出る。

読み終わったら、ポイントを付けましょう!

ツイート