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エステルは13歳の冬、父との外出中に襲撃に遭い『魔女』として処刑された。
けれど彼女の遺体は偽装され、一人生き延びたエステルは17歳を迎える。
彼女を救ったのは天の使いのような美しさを持つ銀髪の魔術師であった。
けれど彼は自身を『魔術師』ではなく『人形師』と呼ぶ。
彼は『人間の死体』を使い、美しい魔術で『人形』を作り出すのだ。
そんな彼の弟子となり4年が過ぎた頃、エステルの元にある報せが届く。
それはかつて子爵令嬢であったエステルの婚約者であり、美貌の伯爵令息アルベルト・ユークレースの両親が亡くなったという話だ。
心優しくいつもエステルを愛してくれた彼は、エステルの死に心を病み引き篭もりとなっていた。
彼の心に追討ちを掛ける事態にエステルは己の危険を顧みず彼の元へと赴くが、そこで知る事実はエステルの死と彼の引き篭もりの本当の理由だったーー