ジャーッ ジャーッ
あと大きい皿2つ、フライパン1つについてる泡を水で洗い流せば皿洗いが終わる。その間ランはずっと階段について考えている。どうしても頭から離れない。
もしかして、祖母が部屋に入らせようとしなかったのは、あの階段をみせたくなかったからなのか。もしかして祖母の秘密部屋的なものなのか。まあ、辻褄は合うっちゃ、合う。
よし、皿洗いが終わったらもっかい見てこよう。
ランは水道水を勢い良く出して泡を落とした。
ランはまたトイレの部屋の扉の前に立つ。さっきよりも少し怖い。部屋の中に何かいそうで怖かった。恐る恐る扉を開ける。
カラン カラン…
ランはまたトイレの部屋にはいり、ベットのところまで歩いた。そして目をギュッとつぶりながらまるでホラー映画を見てるときのように静かに目を開けながら天井を見る。
…。
まだ天井には階段がみえた。
「なんで…。もしかして夢なのか…?」
しかし、ランその階段の不思議な感覚に吸い込まれそうになる。
階段の向こうには何があるのか…。
ランは近くにある椅子に足を乗せ、その階段によじ登った。
さっきまで怖かったのに階段に触れるとなぜか恐怖心が和らいだ。なにか、懐かしいような不思議な感覚になる。
ランは無意識に階段を上り始めた。
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