トイレのうえには

扉を開けたら、そこは思い出
シュシュ
シュシュ

階段2

公開日時: 2021年7月13日(火) 03:46
更新日時: 2021年7月13日(火) 05:55
文字数:516

ジャーッ ジャーッ


あと大きい皿2つ、フライパン1つについてる泡を水で洗い流せば皿洗いが終わる。その間ランはずっと階段について考えている。どうしても頭から離れない。 


もしかして、祖母が部屋に入らせようとしなかったのは、あの階段をみせたくなかったからなのか。もしかして祖母の秘密部屋的なものなのか。まあ、辻褄は合うっちゃ、合う。


よし、皿洗いが終わったらもっかい見てこよう。


ランは水道水を勢い良く出して泡を落とした。


 ランはまたトイレの部屋の扉の前に立つ。さっきよりも少し怖い。部屋の中に何かいそうで怖かった。恐る恐る扉を開ける。


カラン カラン…


ランはまたトイレの部屋にはいり、ベットのところまで歩いた。そして目をギュッとつぶりながらまるでホラー映画を見てるときのように静かに目を開けながら天井を見る。


…。



まだ天井には階段がみえた。


「なんで…。もしかして夢なのか…?」


しかし、ランその階段の不思議な感覚に吸い込まれそうになる。


階段の向こうには何があるのか…。


ランは近くにある椅子に足を乗せ、その階段によじ登った。

さっきまで怖かったのに階段に触れるとなぜか恐怖心が和らいだ。なにか、懐かしいような不思議な感覚になる。


ランは無意識に階段を上り始めた。







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