トイレのうえには

扉を開けたら、そこは思い出
シュシュ
シュシュ

階段3

公開日時: 2021年7月13日(火) 04:20
更新日時: 2021年7月13日(火) 05:57
文字数:351

ぺた…ペタ…ペタ…


裸足で階段を上っていく。少しひんやりしてる。ざっと見、20段くらいでそこまで長くない。階段は二通りに別れていて、その先には1つの扉があった。


ランは扉までたどり着き、後ろをふりかえる。さっきまでいたトイレの部屋が少し見える。

この扉の先を進んだら、戻ってこられないようなそんな気がした。だけど、ランは目の前の扉を開けた。


扉を開けるとそこは暗闇だった。。あの階段のお城のような雰囲気とは違って真っ黒で何もない。ランは少しずつ、暗闇の中へ歩み始める。


真っ暗な空間を歩いてるからか、自分の足音が聞こえなくなった。とても静かだ。

しかし、ランは吸い込まれるように歩いてゆく。


「ら…さ…。……さ…」


かすかに声が聞こえてきた。


ランは驚いて足を止め耳を澄ませる。


「ランさん。ようこそいらっしゃいました。」











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