トイレのうえには

扉を開けたら、そこは思い出
シュシュ
シュシュ

トイレが消えた5

公開日時: 2021年7月11日(日) 15:50
更新日時: 2021年7月13日(火) 05:47
文字数:298

なのに、祖母と母は平然としている。


すると祖母が、


「あと、あの部屋には入らないでね。私の寝室なんだから。」


そう言い残しまたお茶を飲み始めた。


平然としているもんだから、ランは静かにリビングに座り、無心にデザートの苺を食べた。祖母も母もテレビを見ながら笑ってる。トイレが消えたのに。トイレを

寝室にするという、おかしな行動をしてるのに…。実に不可解だ。しかも寝室だから入るなって…。ランは許せなかった。思い出のあるトイレを、かわいいトイレを改造して寝室にするなんて。


祖母に寝室に入るなと言われたが、ランはトイレが消えてしまったことを信じたくなく、絶対入ってやると決心した。祖母が留守のときに入ってやろう。


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