トイレのうえには

扉を開けたら、そこは思い出
シュシュ
シュシュ

トイレが消えた2

公開日時: 2021年7月11日(日) 15:36
更新日時: 2021年7月13日(火) 01:38
文字数:261

「あら、ランちゃん。久しぶり。」


祖母は緑色のロングスカートと白いレースのエプロンを上品に身にまとい出迎えてくれた。ランは足だけで靴を脱ぎ、キシキシと音がなる床を歩き始めた。歩き始めると、すぐ横にはトイレの扉が。


あとで、食事をした後にトイレにいこう。


ランはそう考え、祖母の作ったえびの揚げ物のにおいがするリビングへむかった。


「ランちゃん、今年で16歳だね。もう、お姉さんじゃない。」


祖母はえびの揚げ物を食べるランを見て言った。まだ食べかけだったため、ランは頷くだけで返事した。


「もう高校生なんだから、おしゃれもしないとね。」

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