「あら、ランちゃん。久しぶり。」
祖母は緑色のロングスカートと白いレースのエプロンを上品に身にまとい出迎えてくれた。ランは足だけで靴を脱ぎ、キシキシと音がなる床を歩き始めた。歩き始めると、すぐ横にはトイレの扉が。
あとで、食事をした後にトイレにいこう。
ランはそう考え、祖母の作ったえびの揚げ物のにおいがするリビングへむかった。
「ランちゃん、今年で16歳だね。もう、お姉さんじゃない。」
祖母はえびの揚げ物を食べるランを見て言った。まだ食べかけだったため、ランは頷くだけで返事した。
「もう高校生なんだから、おしゃれもしないとね。」
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