昔、遠く町外れのへんぴな村に住んでたんだけど、そこでね、ちっちゃいおばけにあったの。いっつも二匹でよちよち歩いてて、でもある日、一匹がいなくなっちゃって。誰も幽霊なんか信じちゃいないし、そんな話を信じようともしない。彼は泣きながら片方の相棒を探してるの。お化けを信じない人々に、ずっと、相棒の場所をおっきな声で尋ねてるの。でもね、その声も届かない。あたしね、そのお化けに話しかけてみたら、あっ!って顔になって、どうやらあたしだったみたい。今まで探していた女の子は、交通事故で死んだあたしだったんだって。その日以来気づいたの。あたしはこの世にはいないんだって。
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