元祖純真な花については未だ謎が多い故、現時点で判明している事柄のみを記載する。
【登場人物】
◆シエラ(Sierra)
・外見
髪:ブロンド/ポニーテール(ロング)
瞳:薄青色
体格:身長165センチ/B82
備考:長耳
遭遇時:左目を負傷/身体に複数の傷痕
・種族・年齢:エルフ/定年170代/没後320年
・職業:射手
・属性:樹
・武器:弓
ティトルーズ暦-28年、妖精たちを護るべく、純真な花の一人としてアリスに同行。百発百中で悪魔を狩る事から、「悪魔殺しの射手」とも呼ばれていた。しかしヘンリー・ヴァンツォに捕縛され、皮肉にも妖精と過ごした地で惨殺されてしまう。
さっぱりした口振りとは裏腹に、部外者に対する警戒心が強い。
◆デルフィーヌ・アルディ(Delphine=HARDI)
・外見
髪:白髪/編み込んだシニヨン
瞳:碧眼/釣り目
体格:身長173センチ
・種族・年齢:魔女/600歳前後
・属性:焔
・攻撃手段:魔術
都会から移住し、リタ平原から南方に魔法専門店を構える大魔女。不老及び不死の薬も取り扱っており、アレックスは彼女の店で不死の薬を購入した。
魔法の研究を趣味としており、既存に捉われないモノ・ヒトを好む。“つばの広い帽子と漆黒のスーツ”というファッショナブルな恰好は、都会での生活から着想を得たもの。
高圧的な口振りだが、孤児を経験した事から似た境遇の人物を慈しむ。知人のマリア曰く、『ルーシェとはまさに母娘のような関係』。
◆ティア・ドゥ・リィス(Tia=de=Lys)
・外見
髪:紅赤色/セミロング
瞳:緋色
体格:身長163センチ/B89
備考:翡翠を埋めたペンダントを装着
・種族・年齢:神族/28歳
・職業:ティトルーズ防衛部隊員/神官
・属性:無
・攻撃手段:霊術(媒体:杖)
400年前、かつてアレックスやランヘルと共に戦った防衛部隊員。剣士になるべく故郷のリューク大陸を離れたが、人手不足により神官となった。
明るい性格と蠱惑的な容姿で婚約者やアレックスを釘付けにするも、デーモン戦で顔を負傷し精神崩壊に陥る。
アリス含む神族の年齢進行は、人間と異なる。
◆デュラン(DURAN)
・外見
髪:蒼色/刈り上げ
瞳:梔子色
体格:身長196センチ
・種族・年齢:人間/35歳
・職業:ティトルーズ防衛部隊員/射手
・武器:弓
アレックスがへプケンへ派遣された際、同じく第五部隊として配属された。頑強な肉体を誇る射手だが、目つきが鋭く寡黙な人物であるため怖がられやすい。その実は二児の父でもあり、家族や仲間を何よりも重んじる。
魔術を持たぬ代わりに、爆薬や毒液を鏃に仕込んで戦う。へプケン領の漁師を護衛中、クラーケンに呑まれ行方不明となった。
《反社会的組織「銀月軍団」》
◆アーサー(Arthur)
・外見
体毛:麦わら色/鬣は白毛まじりの真朱
瞳:露草色
体格:身長203センチ
備考:脚部は義足
・種族・年齢:獣人(獅子)/壮年
・職業:武闘魔術師
・属性:樹
・武器:武闘魔術
アルタ街にてジャックと共に現れた不死の獣人。闘病中の妹を救うべく遠方へ向かう際、転移の失敗により下肢を失った。その後はティトルーズ城の地下牢で保護されるが、ジャックにより解放され義足を得た。
歌を好む妹は病魔に声と命を奪われ、志半ばで昇天。秘める怨念に目を付けたジャックは彼女を呼び寄せ、エレから声を奪った。
◆アリア・アングレス(Aria=ANGLES)
・外見
髪:緑がかったブロンド/ロング
瞳:ターコイズ
体格:身長184センチ
備考:牛のようなツノ/尻尾・翼は青緑色/性別不詳
・種族・年齢:竜人/11歳
・属性・能力:清/竜に変身可
・武器:魔術(主に空間操作)
ルーシェと清の邪神アイヴィの子。空間操作の魔法に美を見出し、武器・兵器の使用を悪と解釈する。
冷酷な振る舞いとは裏腹に、両親を殺めたアレックスとシェリーを憎み彼女の身を凍らせる。また、母を疎んだ祖父母への復讐を果たすべく、アングレス邸と清の都ウンディーネを支配した。ルドルフの怨霊はジャックとアリアが呼び覚ましたものであり、ルドルフは彼らに利用されていた事を知らない。
本来竜人における10代は幼年を指す。しかし、ある人物によって成年の姿へと変化させられた。
【用語】※五十音順
◆アンドレア・オードネイ
300年も続く、世界的有名な葉巻。葉巻に刷り込まれた秘伝のスパイスが、壮年の男性たちを虜にする。ロジャーにとっては曰く付きの嗜好品であり、苦くも辛いその味覚は彼の恋愛に似るとも。なお、(ハッカを好む)ジャックも独特な薫りを理由に敬遠する。
◆ウンディーネ(都市)
アルタ川が流れる清の都。フィオーレ付近に位置するアルタ街は此方がモデルとなっており、街並みも似通っている。南西に旧ルーセ王城が存在し、海底には清神ガニメデが眠る。
トウモロコシの特産地でもあり、果実が白く砂糖が不要な程に甘い。
◆東の刀剣
簡素な鍔と緩やかな曲線を持つ剣の総称。その名の通り東の国からの輸入品であり、現在も高額で取引されている。
◆エマト・カラメェラ
雌の魔物の血から不純物を取り除き、水あめで硬化させたキャンディ。毒々しい外観と相まって若い吸血鬼の間で話題となり、流行好きなジェイミーも隙あらば嗜む。
発狂のおそれがある事から、人間への販売は法で禁じられている。
◆覚醒の種
ジャックが開発した種。ピンのような形状をしており、対象者の心臓に埋め込む事で理性を崩壊させる。
トルマリンの月に、ジャックはティトルーズ城を侵略。その際ルナやルドルフらはこの種の餌食となったが、ルドルフは自我を取り戻す事なくアレックスらに殺害される。
◆ガニメデ
亀の姿をした清神。普段は清の都の海底で眠るが、その語源となった女神との関係は決して良好といえない。
争いを好まない性格は銀月軍団にとって好都合なファクターであり、ジャックによって兵器として改造された。
◆グロッタ
フィオーレに存在する喫茶店の一つ。アレックスがアイリーンに恋愛相談を持ち掛けた場所でもある。
◆幻想蛍
色彩豊かな色の光をもたらす蛍。蜜を好むという特性を利用し、精霊祭など夜の祭事でツリーや建物に塗る事がある。精霊の一種とみられることも。
◆元素女神の加護(作中では『樹神の加護』)
元素女神の力を宿したブレスレット。装着すれば該当エレメントの魔法を防ぐが、役目を終えると破損してしまう。
◆心映しのレンズ
天界に行くための必需品。不死の者や高く徳を積んだ者であれば、容易に行き来できると云う。人格を占うための道具として話題を呼ぶが、不徳の者が太陽にかざせば魂を焦がされる。
◆蘇生剤
ジャックが年数を費やして開発した禁断の薬。液体を注射器に注ぐことで活用。身体の一部を切断された際に瞬時で修復するが、長時間放置した場合効果が失われる。
右腕を欠損した際は開発段階だったため、治療に間に合わなかった。
◆霊石
霊力を込めた石。これを所持する者は、霊力を持たずとも霊術を発揮できる。応用として花姫たちの通信機に埋め込んだ結果、シェリーが不在でも開花可能となった。
◆妖精の理想郷
樹の神殿内に存在する遺跡。文字通りかつては妖精のオアシスだったが、ヘンリーが焼き払ったため絶滅の途を辿る。
◆リューク大陸
オルガ大陸(ティトルーズ王国が在る地)から極東に位置する。この大陸にティアの祖国があり、その地では婚約の証としてペンダントを渡し合う文化が存在する。
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