【登場人物】
◆チェルデイン(Ceridwen)
・外見
髪:鉄色/ウルフカット
瞳:緋色/つり目
体格:身長176センチ/B93
備考:烏のような翼/長耳
・種族・年齢・属性・能力:すべて不明
・攻撃手段:武術(主に投げ技)
『自身が最も美しい存在』と信じてやまない魔女。突如アイリーンに嫉妬した末、彼女に幼体化の呪いを掛けてしまう。
持ち前のプロポーションと投げ技で相手を圧倒させる一方、多くが謎に包まれている。銀月軍団との関連性ですら不明。
◆ヴァルカ(Valca)
・外見
髪:亜麻色/ショートボブ
瞳:青緑色
体格:身長163センチ/B82
備考:関節に繋ぎ目
・種族・製造経過期間:機械人形/製造から6ヶ月経過
・属性:月
・武器:ハルバード
マリアが兵器として発案したオートマタ。ジャックに強奪され主人の存在を書き換えられたが、純真な花との戦いにより本来の役目を果たす事となる。──はずが、現在はマエストロを“アレックス”に書き換え、ファッションに興味を見出している。
感情回路は初期から導入されていたが、『戦闘に支障が生じる』としてマリアは抑制を指示。その後ジャックが回路を起動させた事で、銀月軍団の兵器として悪用された。また、起動させてから間もないためか、自己表現に不慣れな一面も。
◆ロジャー(Roger)
・外見
髪:ブラウン/アップバング
瞳:エメラルド
体格:身長210センチ
備考:額に深緑色のバンダナを巻いている
・種族・年齢:人間/42歳
・職業:魔術剣士
・属性:焔
・武器:曲刀
強者を求めて世界中を渡り歩く、孤高の魔術剣士。本来の魔術剣士は剣を媒体にして魔法を放つが、彼は剣を用いない強大な魔術も兼ね備えている。
常に強者の味方であり、銀月軍団に与した理由は「アレックスと戦うため」。純真な花に敗北した後は銀月軍団を離れ、アレックスらと積極的に交流する。しかし戦禍を“祭り”と解釈し、心から楽しむ様子に変わりは無い。
【用語】※五十音順
◆アウレッタ牢獄
古来より存在する大規模な牢獄。かつてアレックスは人間の肉を喰らった事から、この牢獄に収容されていた。牢獄は総じて奴隷屋と兼任している事が多く、更生した収容者は奴隷として売買される事もある。ランヘルはこの手法でアレックスを釈放させた後、いち人間として彼と接した。
現在は、元銀月軍団の配下ヴィンセントが収容されている。
◆アルタ街
アルタ川付近の街の呼称。
◆エリヴィラ
月の都アルテミーデに存在する廃墟都市。ティトルーズ王国侵略前は、スネッグと呼ばれる国の下で雪像を作る祭りが行われていた。侵略後は、魔術機関の発達により人口が急減。現在は遺跡として観光客が訪れることもある。
◆契約奥義
エレメントの女神と契約した者が得られる究極魔法。使役者の限界を一時的に超越するため、解放時に激痛を伴う。元来は、何らかの理由で魔力を失った契約者への“贈り物”とされており、この魔法に限って魔力を用いない。
魔力が十分に貯蓄されている場合は、女神に認められるための事由が必要となる。また、既に契約した者がこの魔法を授かる場合も“契約”と呼称する。
◆スネッグ
オルガ大陸にて、ティトルーズ暦紀元前より存在していた国の一つ。北方に位置する事から寒冷な気候が特色とされている。都市エリヴィラもこの一部だったが、ティトルーズの侵略により月の都アルテミーデに変わった。郷土料理は赤いカブのスープ。
◆精霊祭
五大元素の精霊たちが集う祭典。二十五のラピスラズリに集まる理由について、あらゆる諸説が飛び交っている。
また、この日に『己の命運が決まる』とされており、特に品行方正に生きた少年少女たちには細やかな贈り物が届くと云う。祭事を好むティトルーズ人は、この日に備えて豪華な料理や歌・衣装などを特別に用意する事が多い。
(第十六章第十一節より一部引用)
◆転移装置
肉体を所定の位置へ転送するための装置で、多くは教会に設置されている。開発面において膨大な霊力を要するため、シェリーは極限解放(第十三章の項を参照)を行わねばならなかった。
霊力量が不十分である場合、予期せぬ場所へ転送される事もある。中でもティトルーズ暦347年に、獣人の下肢がアルタ街の建物と同化した事故が発生している。
◆背徳の紋章
ジャックにより、シェリーの左腕に刻まれた紋章。ハート模様を蔓であしらったそれは、対象者に次の呪いをもたらす。
1.使役者以外の者に愛を打ち明ければ、心臓が一時的に停止する。
2.使役者以外の者と接吻した場合、霊力が満月の夜まで封印される。
対象者に上記の精神的苦痛を与える事で、洗脳の効果をもたらす。解呪方法は現時点で不明。
◆不死の薬
『Immortalità』と呼ばれる劇薬。今紫色の液体で満たした小瓶は古来より誕生したが、禁断的な作用から現在も高値で売買されている。
服用及び投与した者は、一時的な激痛を経て不死の存在となる。ただし服用前に過度の臨死を経験した場合、効果を得るのは天文学的な確率とされている。
◆魔法専門店
魔術具や魔導書など、魔法に関連する道具を主に販売する。様々な理由から定価より高いが、不老・不死の薬など貴重品も販売する事から現在も需要は絶えない。
最も有名なのは、辺境に住まう大魔女デルフィーヌ・アルディの店。アレックスは、不死の薬を購入すべく彼女の元を訪れた。
◆目覚ましガム
またの名を『Svegomma』。珈琲の香りに反して悪夢のような辛さが押し寄せる事から、眠気覚ましとして用いられる。
リボン状のガムは好みで切り離せるため、ティトルーズ王国民の中で人気が高い。
◆夜想小説
成人向けの娯楽小説であり、女性向けは『月夜想小説』と呼称する。意外な事に、アレックスは現在五冊しか所持していない。
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