【登場人物】
◆アマンダ・ミュール(Amanda=MUHL)
・外見
髪:柳色/ロングストレート/ハーフアップ
瞳:えんじ色
体格:身長172センチ/B89
備考:右目は包帯で覆われている/額にはミュール族の紋章
・種族・年齢:神族/不明
・職業:神官
・属性・能力:無/不明
・武器:一本鞭
ミュール宮殿で神官を務める、シェリーの遠縁。信者を愛する心優しい女性だったが、銀月軍団の侵略により洗脳される。ジャックの要求を断った事で自身の右眼を食わされ、以後彼の奴隷として生涯を捧げた。
◆アルベルト・ローレンツ(Albert=LORENZ)
・外見
髪:ブラウン
瞳:青緑
体格:身長146センチ
備考:丸メガネ / 顔にそばかす / 肌は白め
・種族・年齢:人間/8歳
ミュール島で暮らす少年。離婚に母の病死と波乱な経験を重ねる中で、飛行機の開発を唯一の拠り所とする。並外れた知能の持ち主として同年代から疎まれるが、彼らを心から恨む事は決して無い。
◆アルフレード・ルーセ(Alfred=ROUSSET)
・外見
髪:シルバーアッシュ/短髪
瞳:ゴールド/蛇の眼
体格:身長192センチ
備考:口元に髭
・種族・年齢:蛇(可変)/1,042歳
・職業:ルーセ国王
・攻撃手段:黒魔法/幻獣召喚/幻獣化
“大いなる毒蛇”──ヨルムンガンドとも呼ばれた壮年の男。生来の強大な魔力を以って、オルガ大陸の西端を制圧。“魔族の楽園”ルーセ王国を築き上げた彼は、子孫を残すべくアリス・ミュールを誘拐。
しかし、息子ジャックの出産直後にティトルーズ王国とヘプケンが侵略。巨大蛇と化して抵抗するも、連合軍の圧倒的軍事力には敵わなかった。
◆リリト(Lilita)
・外見
髪:パープル/ロング/サイドツインテール
瞳:髪とほぼ同色/ツリ目
体格:身長151センチ/B88
備考:童顔/背中に蝙蝠の翼/長耳
・種族・年齢:夢魔/400代
・属性・能力:月/分身・幻影
・攻撃手段:魔法
ルーセ王国出身の夢魔。尊大な口ぶりで対象者を翻弄するが、本人も支配される事を好む。ただし、それは高い実力と優れた容姿を持つ者のみに限る。
ジャックが祖国再建を掲げた事で彼女も付き従うが、『初代のような威厳が感じられない』という理由から離反。以後、優秀な下僕を求めて世界中を飛び回っている。
【用語】※五十音順
◆アフロディア
白いスイートピーに酷似した薬草。白檀のような香りと蜜には興奮作用が含まれており、主に媚薬の開発に用いられる。
◆エク島
南西に位置する孤島。温かな気候である事からリゾート地とされ、マリアも別荘を建てる程気に入っている。
村長を始め多くの住民が獣人だが、気さくで温厚な人物が多いと云う。
◆オルガ大陸
ティトルーズ王国やヘプケン・東の国など、多数の国が並ぶ広大な大陸。かつてはルーセ王国も含まれていた。
他にもフェルトン・ヴォリン・トルド・リュークの四つの大陸が存在する。
◆機械人形
蒸気機関の代名詞ともされる人型の機械。生活支援用として開発される一方、軍用は賛否両論。ティトルーズ王国もかつては反対していたが、軍事力増強を目的として着手した。
また、搭乗案が存在するものの、『命を軽んじる』という理由から未だに実現していない。
◆極限解放
神族の霊力は、ショックや成長過程などの理由で一部封印される事が多い。そのため、彼らは神聖な地で力を更に解放する習性を持つ。
継承者(後述)が行った場合、前世の記憶や能力の大半が回顧される。
◆継承者
神の力を受け継ぐ者。前世の記憶や能力を持つ事から、“転生者”と呼ばれる事も。ただし全てを継承するとは限らず、アリスの優れた画力はシェリーに受け継がれなかった。
継承者でありながら、自覚せずに生涯を終える者も少なからず存在する。
◆シレーナ港
首都フィオーレに位置する港。エク島へ向かう者の大半はこの地を利用する。
◆セレスティーン大聖堂
ミュール教保守派が建築した、二階建ての聖堂。地下牢は魔族を罰するために在り、ミュール宮殿を参考にした名残である。しかし、魔族との共存が進むにつれて牢獄はほぼ使われなくなった。
ティトルーズ王家は聖騎士を模した機械人形を配置する事で、この聖地を守ろうとしたそうだ。
◆ティトルーズ革命戦争
ティトルーズ暦27年末、ミュールの奇跡で幻視病を撲滅したアリスがアルフレードに拉致される。ジャックを出産後、ティトルーズ王国はヘプケンと連携してルーセ王国を壊滅に追い込んだ。
当時のアレックスは無所属だったものの、アリスを連れ去られた憤りから独断で城内に侵入。彼女の自害を目の当たりにしたアレックスは、悲しみから無差別殺戮に手を染めた。
◆ヴァンテ
ゾンビの一種であり、生き血を啜る事で長らえる。生前で高い身体能力を誇っていた場合、月光を浴びれば凶暴化する。通常時は身体が硬く、関節をほぼ動かせない。
◆ミュール宮殿
かつてアリスが暮らしていた、ミュール島の宮殿。儀式の間や地下牢などの設計は、セレスティーンなどあらゆる聖堂の模範となった。
諸事情から外出を殆ど許されないアリスは、晩期において自室で日記を書き留めていた。
◆ルーセ王国
君主はアルフレード・ルーセ。“魔族の楽園”を掲げる一方、裕福な者のみが尊重される事から他国より批判が相次いだ。魔族本来の獰猛な生き様を実現した国でもあり、ある種“犯罪”という概念は存在しない。
この地に住む人間は隷属の義務があり、人手不足の場合は他国から連れ去る事も数多くあった。
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