あれ?あれ?
私は何故か配達の部書に配属されてしまった。莉恋は事務所に行ったのに……。
「あのー。私も事務仕事の方で応募したはずですが…」
「えーっと、あなたは未羽さんでしたね?確かに配達で応募してますよ?」
そうして応募書類を見せられた。確かに配達で応募していた。そう、間違って応募してしまったのだ!
免許証が条件だった時に疑うべきだった。もう後には引けなくなった。その瞬間に、吹っ切れた、この職場で活躍してやる!
とりあえず2週間は先輩の隣で配達を学ぶ期間として与えられた。私に教えてくれる先輩は妃乃(ひなの)さんだ。
妃乃さんに自己紹介をして、午前の便がスタートした。
午前中は会社の周りの近い場所の配達だ。この便は結構忙しく、先輩の横でメモを取ることしか出来なかった。
先輩のアツい運転によって余裕を持ってお昼に会社に戻ってこれた。
そしてお昼は莉恋に会いに行った。
「びっくりしたよ!まさか配達で応募してたなんて」
「私も気が付かなかったよ…。でもこうなったならやるしかないよ!」
「未羽は天然だからねー」
「なんだとー!ムカついたから莉恋のポテト奪ってやるー!」
学生時代と変わらないお昼を終え、それぞれの仕事場に戻った。
準備を済ませると午後の便がスタートした。
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