BomB 〜巨乳ギャルとイケメン転校生(?)の日常〜

誰が脱衣所まで入っていいって言ったああああ
平木明日香
平木明日香

第24話

公開日時: 2025年1月3日(金) 23:15
文字数:1,008



 「安心してくれ。キミの裸を見るつもりはない」


 「…それはそれでなんか腹立つわ。いや、絶対見ないで欲しいけど」



 この場所は混浴で、脱衣所だけは男と女で分かれている。


 当たり前のように女性用の脱衣所に入ってくると、周囲をぐるっと見渡しながら警備を始めた。



 …はあ


 なんでコイツの前で服を脱がなきゃいけないのよ…



 せっかく伸び伸びしようと思ってんのに、気が散ってしょうがないんだが…



 帯を緩め、仕事用の着物を畳む。


 この場所は一週間に一回だけだけど、毎日温泉に浸かることができるのは、至福以外の何物でもない。


 美味しい料理に天然の温泉。


 朝早いし、土日は仕事がある。


 でも、それを差し引いて余りある環境が、この旅館にはあった。


 そういえば、明日は「買い出し」か。


 部屋に戻ったらリストを整理しとかないと…


 坂もっちゃんからのリクエストだけは、クリアしてあげないとね。


 ただ、朝が早すぎてさぁ




 「すごくいいところだな」


 「…はぁ、喋んないで?今は話したくない」


 「俺は外を警戒しておく。小型の監視カメラを脱衣所には設置しておいた。これで、ひとまずは警戒を怠らずに済むだろう」


 「監視カメラ?!ちょっと、なんてもん設置してんの!!」


 「しかし、いつ、どこで敵が来るかわからない状況だ。万全を期すに越したことはない」


 「ちゃんとあとで外しといてよ?!」


 「無論だ。カメラの数には限りがあるのでな」



 頼むから、この神聖な場所を汚すのだけはやめて欲しい。


 脱衣所に監視カメラって絶対やっちゃダメなことだから。


 バスタオルを巻き、湯船に浸かる。


 本当はバスタオルなんて巻きたくない。


 たださすがに全裸で浸かる気にはなれない。


 アイツはアイツで、なんで服着たままなの?


 風呂に入れよ。



 「ねえ、入んないんの?」


 「…?入るとは?」


 「風呂だよ風呂。どうせこのあと私から離れるつもりもないんでしょ?入るなら今しかないと思うけど」


 「必要性を感じない。研究によれば、週に2回程度の入浴が理想的だと言われている」


 「…なんの研究、それ。あんたねえ、私の“付き人”になろうってんなら、体くらいちゃんと洗って」


 「…しかし」


 「それとも何?そのダサい服来たままじゃないと、私のこと守れないっての?」


 「…いいだろう。では言葉に甘えるとする。だが、警戒は怠らないでくれ。服を脱ぐ時、一瞬の間死角になる。その隙を突かれては元の子もない」



 どんだけ神経質なんだ…?


 そんな一瞬の隙を狙う強者が周囲にいるなら、何やっても無駄でしょ。




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