地震による土砂崩れと津波で、一夜にして消えた街、満生台。表向きには満生台災害として、不幸な事故と処理されているものの、この事件には不可解な点が幾つもある。
前回の記事では鬼の祟りについて触れたが、果たしてその祟りなのか、住民たちの死因に大きな謎が残っているのである。
そもそも、満生台は土砂と津波の両方に襲われたものの、それは街全体を呑み込むほどの規模ではなかった。北と南の一部は確かに壊滅的だったが、街の中心地の被害は軽微だったのだ。
しかし、助かった住民はいなかった。街のほぼ全員が災害の犠牲者として、一律に処理されている。
その死因に疑問を抱かざるを得ないのだが、どれだけ調べようとも明確な理由が出てこないのである。
筆者としては、ここに大きな陰謀めいたものを感じざるを得ない。少なくとも、被害の少なかった地点の住民に生き残りがいてもおかしくはないのだから。
生き残り。可能性があるとすれば、それは未だ行方不明として処理されている人物だろう。
土砂と津波で流され見つからないだけで、生存は絶望的とされているが、ゼロではない。
もし、偶然にもこの記事に目を通している読者様の中に、あの日の生存者がいるのであれば。
是非、ミムー編集部までご連絡いただきたいものだ。
というわけで、二回に亘って満生台の特集をお届けしたが――……。
Second episode
-Moon of miniature garden-
The end.
And
Continue to the
-Ghost of miniature garden-
Thank you for reading.
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