「ねぇ、本当にお名前がないの?」
「はぁっ、俺の名前をそんなに知りたいのか?」
「ええっ、知りたいです」
「しょうがないな、教えてやるよ」
ミミリィは内心、ドキドキワクワクしているのでした。
「俺の名前はミジャスだ」
「ミジャスって言うのね、良い名前じゃないの」
「本当にそう思っているのか?」
「思っています」
「ならいいけどな」
「それよりミジャスさんは歳はいくつなの?」
「そんな事を聞いてどうするつもりだよ」
「歳が気になります、教えて下さいっ!!」
「まぁいいか、俺の歳は28歳だよ」
「私より6歳も年上なのですね」
「ミミリィはもしかして22歳なのか?」
「はいっ、そうです」
「22歳のわりにはもっと若く見えるけどな」
「嬉しい事を言ってくれるじゃない」
「まぁ、さっきの恋人の件だけどな」
「はいっ」
「恋人になってもいいぞ」
「本当にですか?」
「あぁっ、本当だ」
ミミリィは晴れてミジャスと恋人同士になれたのです。
「恋人同士になれたのはいいけど、
これからどうしましょう?」
「そうだな、どうするかな」
ミミリィとミジャスがいる国はトゼミラという国であって、
国内にある某城下町のはずれに居るのです。
こんな人気のない所でお話していまして、
よくもまあミミリィはミジャスと何もなかった事が奇跡なのかもしれないのです。
それにしても2人は一体どうするのでしょう。
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