「それでは、選定試験を終了する。なお、一定以上のチップを持たずに離脱したもの、目標(人形)を庇えず戦線を離脱しなかったものは、スコアを大幅に減点する。スコアと選定結果は後日、君たちのマイクロチップにて送信する。以上だ」
「承知しましたっ!」
長かったああ!!でもちゃんとクリアできたし、あとは明日の結果を待つだけかあ!ふうううー久しぶりにカリーナに会いたいなあ。会いに行こうかなっと。
「ナギちゃん。何だか表情が明るいわね。フフフッ」
「おっ、ナオミん!」
「ナオミん? 私の名前でしょうか」
「そっ! ナオミんも元気そうだけど、クリアできたの!?」
「フフフッそれは明日のお楽しみ、ですわ」
それもそうだ、あっ、でもマシューが居ないなあ、まああいつなら大丈夫でしょ! よーし、14階層いこーっと!
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という感じでエレベーターでシャーっと14階層まで行くのだ。隣の軍人さんグループが無言過ぎて、若干怖い……。ドアが両側にビューンっと開いて、14階層にやってきた。相変わらず、すぐのところにゴツい門があって、見張りがおる。
「許可証。もしくは面会人を」
「はい、カリーナさんに会いたいのですが」
「あぁ、精鋭部隊の隊長カリーナか。現在彼女は任務に就いている。当分は施設には戻らないとの事だ。すまないが、立ち去りたまえ」
えぇぇ……。せっかく、試験が終わって14階まで来たのに、まあこういう日もあるよね、軍人だし、忙しいんだろうなあ。私は自分の部屋に戻ってゴワゴワしたベッドで爆睡した。
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選定試験とスコアに基づいた順位が、次の日に発表された。
「それでは選定試験の結果とスコアの順位だ。残るは本試験のみになる。選定試験が終わったからといって、気を抜くなよ。では以上だ」
という感じで、マイクロチップにメールが送られてきた。
えっーと私の名前は、あった!
序列1位: シンリ 判定:All rounder (全ポジション適正有り)
序列2位: レイン 判定:オペレーター、シューター、ディフェンダー
序列3位: ナオミ 判定:ヒーラー、シューター
序列4位: サビ 判定: ストライカー
序列5位: ナギ 判定: ランナー、ストライカー
序列6位: コルネロ 判定: ディフェンダー、オペレーター
序列7位: ゾローグ 判定: ディフェンダー
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序列21位: マシュー 判定: n/a
私の判定結果にも驚いたんすけど、それよりもマシューが最下位?それにn/aって何?どうなってるの?だがしかし、慣れない液晶でメールをしたら、カリーナからは、”おめでとう” と一言だけ返信が返ってきたのだ。
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