沙漠の中のハンター

sabulumman hunter.
Kay.
Kay.

#1 狩りをする者と阻止する者

公開日時: 2022年1月11日(火) 19:11
更新日時: 2022年2月5日(土) 21:31
文字数:2,465

何も無い白い世界、1人少女がポツンと大きなアンティークチェアに座っている。白髪の少女だ。糸のように体、腕が細く、緑色の遊牧民のような服装をしている。その少女は語り出した。


お疲れ様です。どうも語り部のアニミーです。この世には現段階で6つの星があります。


アニミーは星の物体を創り出し、それぞれの星について話した。


1つは緑や海で鮮やかなモートゥス星、2つは虹と雨が降り注ぐ星、3つは黄金郷で鮮やかな星、4つ雪と氷に覆われた星、5つは黒い漆黒、闇の星、そして最後にレグ・エルグ星です。この星は岩や石、砂に覆われた星です。今回はこの星の狩人・ハンターたち、少年少女の話になります。沙漠に住まう怪物を狩るハンター、かれらの真髄を語りましょう。それでは、またのご機会でお会いしましょう。






ー 沙漠・デザート・ハマダ ー


茶色い服を着て、顔や体をおい隠して眼を潜めている。何ものにも見つからないように。その男は銃を持っている。ライフルのような銃口が長い銃だ。その先端には小さなナイフのようなものが付いている。男はなにかを待っている様子だ。


すると、砂の中から大きな音、地響きが聴こえる。そして砂の中から大きな魚がでてきた。こいつは砂の中にすむ怪物、アレーナザメという種族だ。沙漠には様々な怪物が生息している。このサメの特徴的なのは肌が褐色色、鼻がバリカンのような形をしていて、その鼻で獲物を刺して攻撃してから食す。食肉ザメだ。


アレーナザメが現すと、ツンツン頭のクーネはその場から銃口を向けて、集中しアレーナザメを撃った。弾丸は、アレーナザメの眼に命中した。そしてもう一度撃った。弾丸はもう1つの眼に当たり、アレーナザメは悶え苦しんでいた。このアレーナザメは視覚が悪い、その眼を潰してしまえばあとは幾度か攻撃する事で倒せる。クーネはその術を知っていた。その後クーネは飛び出した。銃口についたナイフで全体攻撃、銃を撃ったり、攻撃してやっと息の根を止めることに成功。するとクーネは指から炎を出した。この星では自然に炎を出すことができる。だがそれができる人は稀な人間、その炎を創り出す人達を「フランマン」と呼ばれた。クーネはその炎でアレーナザメを切り刻んで焼いて食べた。味は普通だ。普通の白身魚の味だ。


座って食べていると、そこに数人の甲冑を着たもの達がやってくる。剣を出し、こちらに向かって来る。


うわっ! やべえ! あいつらついに来やがった! にーげよ。


あの甲冑を身につけた、もの達は猟阻止軍兵だ。ここで狩るもの達を罰するために作られた軍隊であるが、闇軍隊とも呼ばれ「ここでの縄張りを荒らすもの達を罰っせよ」という教訓の元やってくるもの達。つまり恐ろしい裏で生きる軍隊だ。通常この軍隊は不正行為なため撲滅政策が取り組まれていて攻撃可能なのだが、現在クーネはたった一人だけなのでとりあえず今回は逃げることにした。


クーネは走ってある場所へと向かう。それは藁細工で作られた風船型飛行船だ。風船のように飛ばして飛ぶ。その船に乗るとさっそく空気室に空気を入れ風船のように藁を膨らませ飛ばした。これで逃げ切れる。1度上がれば追っては来れないしこの管轄の軍隊なら尚更だ。


この星には沙漠が多く、その地には水も植物も魚も果物もない。ただ3つの国、オアシスには水や果物などがある。1つの国は水田国家と呼ばれた国があり、その国で藁の風船型飛行船を作っている。沙漠への飛行には欠かせないものだ。唯一の手段となる。


だがこの藁風船型飛行船を運転できるのはランクが高い者の資格保持者だけだ。クーネはまだペーペーなランクだ。


だがこのクーネの右腕の内側、手のひら付近にはある「印」が彫られてある。その「印」を見せると、ランクが高くなくても特別資格保持者として藁風船型飛行船を運転することができる。


その船を操縦し、クーネは水田国家であるフィデースに向かっていた。


デザート・ハマダからフィデースまではそこまで遠くない。1時間あれば着く。


クーネは操縦していると、水田が見える。辺りは沙漠。この辺の唯一のオアシスという名の国だ。


クーネは飛行場で藁風船型飛行船を定着させると、その船を降りてある家の中へと入った。


扉を開け、叫んだ。


ただいまクーネが戻った!


おお! クーネじゃねぇか! ハマダはどうだった?


この人はホルヘ、ランクが高い男性だ。ちなみにこの場所はギルドと呼ばれた場所で、ギルドマークを付けると加入することができる。沙漠ハンターの集まりの場だ。この星の国ではどの国のギルドランクは統一されている。「E、D、C、B、A、R」の順だ。E級が1番最低ランクでR級が最高ランクだ。


ホルヘはA級ランクだ。クーネはDランク。


今度C級試験がある。


クーネはこのギルドで育った。そして沙漠で生きる術、怪物を狩る術を身につけた。


ホルヘ! 帰ってたんだな、それが阻止軍がきて逃げてきた、まあ目当てのサメは普通に美味しかった。


そうか、阻止軍また増えてるな。


ああ、どんどんね。


今度一緒に行くか? 今度ラピスヤギの討伐がある。


まじで!? いくー!


おけおけ、ところで早く報告済ませろよ。


了解。


今回クーネが受けたのは「アレーナザメの味覚」という依頼だった。その味の感想や討伐方法などを用紙に書いて、受付嬢のソアに渡す。


ソアは優しく心地よいいい匂いがする可愛い女性だ。白い髪色をしている。


ご苦労さま、無事に終って良かったね、クーネお金は振り込んでおくわ。


この星のお金はフィデアーノという単位のお金だ。


ありがとうな! ソア。


すると、そこにクネウムがやってくる。クーネのライバル的存在の男だ。


よう、クーネ、ホルヘがあの討伐の事で計画伝えるからこいって。


もしかしてお前も行くのか?


もちろん!


まじか、こいつと一緒かよ。


なんだと! コノヤロウ!


うぜえんだよ!


と、言い争ってるところにホルヘがやってきた。2人の頭に拳骨をした後、2人は頭を痛がっていた。


おい! 聴け。


争いを止め、その場で計画を伝えるホルヘ。これから3人での「ラピスヤギ討伐」の仕事が始まろうとしていた。


ー #1 狩りをする者と阻止する者 ー つづく。

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