観光都市・エッセレ。
この大都市は、工業的、産業的、商業的、王国的に成功を喫し、向上し続ける国である。カジノやギャンブルも楽しめる場所でもあり、他国から観光する人々が絶えないほどだ。それだけでなく、この都市で開催する伝統的な祭りがあり、その祭りに参加したがる人も多い。
観光都市・エッセレより南に行くと、中心街なのだが、そこには栄えた大きな城がある。そこには古くから伝説の子孫が現在、国王となっている。
この都市は地図上では、グッタ島から東に進むとあるヒカサキ大陸にあるスビトザ王国。
またの名を『終わりと始まり、進化を遂げた国』と呼ばれる。
ー L800年1月 ー
ヒカサキ大陸、大都市・エッセレ港近くにて
少女はお腹が空いて、どこか食べ物屋を探して歩いていた。お腹空きすぎてグゥ〜と何回も鳴らしていた。
〈メミニ〉ァァァ お腹すいたよぉ〜
〈メル〉ぅん お腹空いたね〜
と、フェレットのメルはメミニの肩の上で同じくお腹が空いていた。
聞けば、メミニとメルはもう2日ご飯を食べてないそうだ。このエッセレに着く前、ひたすらあいてる時に立ち寄った村アルガで最後にたべたピザが美味かった。そう考えると、余計にお腹が空いて堪らなかった。
メミニは白髪に少しピンクのかかった両方ふわっとした長髪の可愛らしい女の子だ。右目の下にホクロがあり、身長は低め。ワンピースのような、服装にスニーカーぽい靴を履いている。
メミニは、エッセレを歩いているとようやく食べ物屋を見つけた。
〈メミニ〉メル! みて! 食べ物屋があるわ! あそこで食べましょ!
〈メル〉やった!!
そういうとそのお店に近づくとなにやら店の前で茶髪の長髪にボサボサ頭。ガタイはよく身長は普通で横暴な男が店主と喧嘩をしていた。
〈アド〉うるせぇな! 持ってる言ってんだろ!
その男は、怒っていた。
〈メミニ〉なんか面倒くさそう……
〈メル〉まあまあ、そう言わずに
〈店主〉だ・か・ら!
〈メミニ〉あの〜 すみません
〈アド・店主〉ん?
〈メミニ〉どうかされたんですか?
〈店主〉あ、この汚い男がうちで食べたいんだが、この汚い風貌だから、もしやと思って「金あるか?」と聞いたら「ある!」て言うから見せてもらったんだよ!
〈メミニ〉ふむ、それで?
〈店主〉そしたら! こんなもの出しやがった!
店主はアドが出したお金を見せた。
〈メミニ〉ちょっと見るわね…… これは……
〈店主〉しかも数字やデザインが見えないほどシオっしおで全然お金に見えないし!
〈メミニ〉これは、一応れっきとしたお金、貨幣ね
〈店主〉なに?
〈メミニ〉これはニアというお金よ、数字は見えずらいけど恐らく2ニア(nia)ね
〈店主〉聴いたことないぞ? そんなお金?
〈メミニ〉そうね、いまの時代はほぼペチュが基本的に流通してるからね。この貨幣は今でも使えるお金なんだけど、1部の村や島しか流通してない貨幣よ、中々、珍しいお金ね
〈店主〉な、なるほど、でもうちではこのお金は使えないんだ
〈メミニ〉そうよね、ん〜!もう! 分かった! 今回は私がこの人の分も払ってあげる!
〈アド〉え!? いいのか!
と、アド目を輝かせてメミニを見つめていた。すごい嬉しそうだった。
〈店主〉まあ、それなら
〈メミニ〉すごいキラキラしてるわね
そう言うと、さっそくお店で3人で食べることになった。
窓際のテーブルでどんどん運ばれる料理。それをアドは飲み物のようにガブガブと食べていた。アドは余程、お腹が空いていたようだ。それをみて、メミニは、驚くがちょっと呆れた顔をしてアドを見ていた。普通なら「ちょっとあんた! 少しは遠慮しなさいよ!」などと罵倒するところだ。だが、メミニはよく食べるアドを見てそんなことは考えてなかった。メミニはため息をつく。
〈メミニ〉ところで、君名前は? 私はメミニ、メミニ・カーリタースで、このフェレットはメルよ、よろしくね!
〈アド〉おれはアド・ラディウス! よろしくな! メズ二ー!
〈メミニ〉メズ二ーちゃうわ!! 「メ」と「ニュアンス」しかあってないわ!! (ꐦ ^ -^)
〈アド〉ところで、そこのフェレットなんで蜂蜜食ってんだ?
〈メル〉蜂蜜がすきだからだめぅ
〈アド〉そうか、クマのプーさんみたいだな
〈メル〉クマじゃないもん……
そこで、アドは動きが止まった。そして、持っていたフォークをカランカランと皿の上に落とした。
そして、なぜか汗が出てきてメルを見ていた。何かに驚いている様子だった。
〈メミニ〉ど、どうしたの?
〈アド〉あ…… フェレットが! フェレットが言葉を話してる!!!?
と、立ち上がり頭を抱える。
〈メミニ〉今更かよ!! てか反応おっそおっ!
〈アド〉ななな、なんで!?
〈メミニ〉ちょっと! 店内なんだから静かにしなさい!
〈アド〉あ、わりぃ
そして、再びアドはむしゃむしゃとご飯を食べる。
〈アド〉で? なんで話せるの?
〈メミニ〉しらん!
〈アド〉そか! お前たち面白いな!
〈メミニ〉それはこっちのセリフなんですけど
〈メミニ〉ところで、なんでそんなに服とか汚れてるの? たしかに、それでは店主も断る1つの原因になる、それだけじゃないけど
メミニはアドをよく見ると、そこらじゅうにキズのが出来ているのに気づいた。
〈アド〉おれか? おれは、2ヶ月前に島を出て来たんだけど、乗ってた舟が大きな嵐で流されてぶっ壊れて、知らない島に着いちまってな、そこで生活してたらこんな事に
〈メミニ〉へえ〜、そんな事が…… ん? まって? 舟? 島? ふねはどこで手に入れたの? 島って!? よく生きれたわね!
〈アド〉まあな、舟は島出る時に漁師のおっちゃんにもらったんだ! 小舟だったけど(笑)
〈メミニ〉な、なるほどね、どこの島から来たの?
〈アド〉グッタ島だよ
〈メミニ〉へえ〜グッタ島か…… え? グッタ島!? あんた、流れ着いた島の名前わかる!?
〈アド〉島の名前? あ、えーと? クラマン? く、クラーレ? ウーレ? クママーレ? だっけ?なんだっけな?
アドは、以前流れ着いた島の名前が思い出せず、首を傾げて悩んでいた。
〈メミニ〉え、どんだけよ? 2ヶ月もいた島なんだから覚えとけよ?
〈メル〉たしかに
〈メミニ〉ん? ちょっとまって! まさか、ウォカーレじゃないわよね?
〈アド〉あ! それだ! それ!
〈メミニ〉…… え!? ウォカーレってあのウォカーレ!?
〈アド〉お、おう、そうだと思うけど
〈メミニ〉あの島は幻の島よ!
〈アド〉そうなのか?
〈メミニ〉それにその島に着く前にウェルテクス・ベルトがあるのよ!?
〈アド〉ウェルカムトゥーベルト?
〈メミニ〉ちがうわぁ! ウェルテクス・ベルトよ!渦潮の海域って意味! あんたの流れ着いた島に辿り着く前に必ず訪れる魔の海域よ、そこにはカリブディスがでる噂があるわ
〈アド〉へー、そういえばタコっぽい怪物に襲われたな
と、アドは笑っていた。
〈メミニ〉笑い事じゃないわよ、あそこはクラーケンもでるのね、あんたすごい経験してるわね、よく生きてたわ
〈アド〉おう!
〈メミニ〉そのネックレスは? 綺麗ね、ウォカーレで?
〈アド〉あ、いや、これは島出る時に父さんから貰ったんだ、大切なネックレスさ
〈メミニ〉そうなんだ……
そのネックレスは銃にロサのデザインにゴールドで覆われたネックレスだった。ロサも金色だ。
アドはふと、そのネックレスをたまたま外してテーブルの上に置いた。そして、また食事に集中する。
すると、後ろに座っていた全身白い服に白い帽子を被った男がアド達のテーブルに近づき、なんとアドのネックレスをぱっと持って盗っていった。男はすかさず、走って店をでて逃げていった。
〈アド〉ぬあああ!!
〈メミニ〉ちょっ! なに!? あいつ!? 追いかけるわよ!
〈アド〉ああ! わかった!
〈メミニ〉店員さん! テーブルにペチュ置いてくわね! お釣りは要らない!
〈 女性店員さん〉あ、ありがとうございました!
そういうと、アドとメミニ、メルはそのネックレスを盗った男の後を追うためお店をでた。男は港の方に走っていった。同じく、メミニ達もそこに向かう。なぜ、男性はアドのネックレスを盗んだのか。そして、何者なのか。
アドは、少し落ち込んでいる顔を見せていた。
どちにしても早くその男を追わないといけない。
その男を捕まえることが出来るのか。
❀ ある小説の一節 ✿
ー その島は、最悪の厄災にも見舞われて滅亡し、亡びた古の島。
島は竜と龍、そして神の戦争によって亡びた。美しく豊かな島だ ー
・ リーク文字(ルーン文字)
ᛋᛟᚾᛟᛋᛁᛗᚨᚺᚨ ᛋᚨᛁᚨᚲᚢᚾᛟᛃᚨᚲᚢᛋᚨᛁᚾᛁᛗᛟᛗᛁᛗᚨᚹᚨᚱᛖᛏᛖᛗᛖᛏᚢᛒᛟᚢᛋᛁ ᚺᛟᚱᛟᛒᛁᛏᚨᛁᚾᛁᛋᛁᛖᚾᛟᛋᛁᛗᚨ
ᛋᛟᛋᛁᛏᛖᚲᚨᛗᛁᚾᛟᛋᛖᚾᛋᛟᚢᚾᛁᛃᛟᛏᚢᛏᛖᚺᛟᚱᛟᛒᛁᛏᚨ ᚢᛏᚢᚲᚢᛋᛁᚲᚢᛃᚢᛏᚨᚲᚨᚾᚨᛋᛁᛗᚨᛞᚨ ᛋᛟᛋᛁᛏᛖᚲᚨᛗᛁᚾᛟᛋᛖᚾᛋᛟᚢᚾᛁᛃᛟᛏᚢᛏᛖᚺᛟᚱᛟᛒᛁᛏᚨ
ᚢᛏᚢᚲᚢᛋᛁᚲᚢᛃᚢᛏᚨᚲᚨᚾᚨᛋᛁᛗᚨᛞᚨ
ー 2 die. 盗まれたネックレス ー 続く。
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