本日も参上、いつものスーパー! 朝イチから入店でございます。
今日はみんなお弁当を持ってくるとのことで、うちもそれに合わせようという次第。
さて、何作ろっかなー。開けて楽しいお弁当がいいよね!
まず、アメリの大好きなプチトマトとブロッコリー。これはマスト。ただ、ブロッコリーは小分けできるように冷凍のものにしよう。
あとは、交換して楽しいおかずといえば、やはりミートボール。さらに、お弁当の人気者唐揚げ~。これらがトレードの主役になるだろうから、多めにね。
最期に、コーンのバター炒めで彩りを。これはコーン缶でいいね。
そして、でんぶ! もちろん、ハート描いちゃいますよー! チョコに「ラビン・ユー」と書いた女に、もはや恐れるものは何もないのデス!
もも肉を筆頭に、お弁当の材料はこれでいいとして、夜はどうしようかな。
ここしばらくのごはんを振り返ると、こってりしたものが多かったな。お昼も唐揚げになるし、何かあっさりめでひとつ。
おくら蕎麦にでもしましょうかね。うーん、簡素にもほどがあるけど、たまにはこんなのもアリってことで。
乾麺と鰹節はあるから、おくらだけあればいいよね。
あとは、三種の神器を……。クッキーと飲み物も買っておこう。
よーし、こんなもんですかね。それじゃ、お会計~。
◆ ◆ ◆
帰ってきてからしばし経ち、ごはんも炊けました。三分でクッキングする脳内BGMを流して、調理スタートです!
「おねーちゃん。アメリ、何すればいい?」
「そーねえ……。コーンバター炒め作ってもらえる? バターをフライパンに引いて……」
簡単な料理なので、説明も楽~。私は、もも肉を調味液に漬け込みです。あとは、以前かくてるハウスで作ったのと同じ手順で唐揚げを完成! アメリも揚げたいというので、途中で選手交代しました。今回も、無事成功です!
ミートボールはレトルトを茹でるだけなのでこれまたささっと作ってしまう。
あとは、ハートでんぶごはん、からあげ、コーン、ミートボールを冷ます。
時刻は……十一時半ちょい前か。ちょうどいい感じね。
アメリとスマホでお魚動画を眺めていると、インタホンが鳴りました!
応対するとクロちゃん。さっそく、挨拶して中へ入れる。アメリも、彼女と挨拶を交わす。
「ほかのみんなはまだですか。早く来すぎちゃいましたね」
ダイニングテーブルに掛け、所在なさげに足をぷらぷらさせながら室内を見回している。
「良かったら、動画かテレビ見る?」
「そうですね……落語はアメリがわからないし、アメリが好きなのを一緒に見ます」
「りょーかーい」
とりあえず、教育番組なんてどうでしょ。うん、二人とも興味深げに見始めた。
ほどなくして、再びチャイム。
応対に出ると白部さん。子供の集まりだけど、猫耳人間のデータを取るのが彼女のお仕事。猫耳人間あるところに白部さんありなのです。
「こんにちはー……あら、ミケちゃんもご一緒?」
「こんにちは。今、ぱったり合流しまして」
ノーラちゃん、ミケちゃんとも挨拶を交わし、室内へ。
「さて、ちょうどお昼どきですが、このダイニングとテーブルでは六人で食事は無理なので、ちょっとお行儀悪いけど寝室でいただくとしましょう!」
ぽんと手を打ち、提案する。ちなみに、リビングのソファも四人がけなのです。
あとからお茶を持っていくことにし、お茶が載ったトレイを手に向かうことを伝え、代わりに白部さんに私のお弁当箱を運んでいただく。
中に入ると、白部さんが所在なさげに立っていました。
「あ、ベッドに腰掛けちゃってください」
「失礼します」
私も、配膳後に白部さんのお隣に腰掛ける。
「お行儀悪いですけど、ここでいただいちゃいましょう」
「なんだかベンチでお弁当広げる気分で、学生時代を思い出しますね」
医学部の白部さん。学生時代は四年前の思い出のはずだけど、ずいぶん遠い目をされるなあ。
お茶の載ったトレイを間に置き、「それがですね。うち、高校も給食だったもんで、遠足以外でこういうの、憧れだったんですよ」と微笑む。
「そうだったんですか、じゃあ、高校生気分でいただききましょうよ!」
白部さんも微笑み返す。いただきますを言うと、子供たちもそれに合わせるようにいただきますを言うのでした。
子供たちは、さっそくおかずのトレードを始めた模様。うちのおかずの人気度やいかに!
「私たちもおかず交換しましょうか」
「それが、冷食だらけで恐縮で……」
「いえいえ、お話が急でしたからね。そのオムレツと何か、交換しませんか?」
「恐縮です。では、ミートボールいただきますね」
トレード成立。うん、冷食だって仰るけど、今どきの冷食はきちんと美味しい。
さらにもう一品、ベーコンポテトと唐揚げをトレード。
「やっぱり、こういうのって楽しいですね。また、まりあさんやかくてるの皆さんと、行楽に行きたいですねえ」
「角照さんのことだから、お花見の企画を立てている頃でしょうね」
お花見かー。楽しみだなあ~。
こうして、お昼ごはんも美味しく食べ終わり、最後のクロちゃんを待ってごちそうさま。
湯呑とお弁当箱は食洗機に入れ、せっかくなのでみんなのぶんも洗うことにしました。
戻ってくると、子供たちがお手玉をぽんぽんと練習している。
「クロちゃん、お手玉教えてるところ、撮影していいかな?」
ピンときた白部さんが、提案する。
「あ、はい。いいですよ」
「じゃあ、ちょっと待っててね。すぐ戻ってきます」
前半はクロちゃんたちに、後半は私に伝え、早足で玄関に向かう白部さん。
はてさて、どうなりますことやら。
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