神奈さんとアメリちゃん

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第三百十話 自転車モード、再開!

公開日時: 2021年8月4日(水) 21:01
更新日時: 2021年8月7日(土) 19:17
文字数:2,003

「アメリちゃん。今日はついに自転車でスーパーに行くのを再開してみたいと思います!」


「おお~!」


 猫耳モードで自転車。今までは安全を見て車を使っていたから、緊張と不安がないといえば嘘になる。でも、アメリを引きこもらせていた頃と同じで、いつか勇気を出さなければいけないことだ。


 自分の頬を、ぴしゃんと叩く。勇気を出そう、猫崎神奈! アメリに何があっても、お前が守ってあげるんだ!



 ◆ ◆ ◆



 道中、何度も後方確認をしながらゆっくり道を走る。こんなに慎重に自転車でスーパーに向かうの、初めてアメリを自転車で連れて行ったとき以来かもしれない。


 私の不安をよそに、何ごともなく目的地に到着。ふう、心臓に悪い。でも、油断しない程度に慣れなきゃな。


 とりあえず、お店に入ってしまえばこっちのもの! 今日のお買い得品はなんでしょねーっと、チラシちぇーっく!


 豚肉、レタス、きゅうり、ミニトマトがお安い!


 ほうほう。これは……ずばり、冷しゃぶ! 夜はこれに大決定ね!


 お昼も、レタスで何か……よし、サラダうどんを作ろう!


 あとっはおっなじっみ、三っ種っの神器~。


 さっきまでの不安はどこへやら。脳内でお歌なう。


「さてアメリちゃん。今日はコーラとクッキーを買ってあげますねー」


「おお!? いいの?」


「うん、これからあまり構ってあげられなくなるからねー。そのぶん、お友達と遊んでいたいでしょ? 呼んでいいからね。お友達の飲み物も買っておこう」


 リンゴジュース、アルピス・ソーダ、濃い味の緑茶もかごに入れる。クロちゃんなら羊羹なんかも喜ぶかな。一つ買っていこう。


 せっかくだから、私のマスペも……。これ以上はかさばるし、こんなもんかしらね。


 では、お会計~!



 ◆ ◆ ◆



 帰り道も気をつけ過ぎなぐらい気をつけて帰ってきたけど、特にトラブルなし。油断しない程度に気をつけるのって難しいね。


 ともかくも、お腹が空いたのでお昼にしましょう!


 寸胴鍋にお湯を沸かしまして~。


「アメリシェフ。ミニトマトのヘタを取って、半分に切ってもらえるかな?」


「らじゃー!」


 作業に取り掛かるアメリ隊員。


 さて、私のほうはキャベツの要領で、長持ちするように芯をくり抜いて濡れキッチンペーパーを詰め、三枚ほど剥がす。


 これを手で一口大にちぎり、続いてきゅうり半分を千切りに。残りは冷しゃぶ用。


 お湯が湧いたので、おうどん投入~。タイマーをセット!


「おねーちゃん、できたー」


「はーい、ありがとーねー。置いといてちょうだいなー」


 あとは、ツナの余分な油切り。ヨシ!


 あとはうどんさんが茹で上がるのを待つだけですねぇー。


 動画を眺めるほどの時間でもないので、アメリとおしゃべりしながら茹で上がりを待っていると、ピピピとタイマーが鳴りました!


 ザルに揚げて、流水で冷やしまーす。


 あとは盛り付けて、マヨネーズとめんつゆを大さじ一杯ずつかけたら完成~!


「はーい、いつものー!」


「「いえーい!」」


 ハイタッチして、麦茶を注ぎエプロンを外して着席。


「「いただきます!」」


 そして合掌と合唱をし、さっそくいただく。


 うーん、美味しー! さっぱりさわやか! レタスときゅうりが旬で、シンプルなのに美味! メインタンパク質のツナ先生もいいお仕事してます。もちろん、プチトマトもいい感じ。


「美味しい~」


 アメリちゃんもご満悦。良きかな良きかな


 こうしておうどんも美味しく食べ終わり、麦茶でほっと一息。


「「ごちそうさまでした!」」


 再び、二人で仲良く合掌&合唱。では、お片付けして歯磨きしましょー。



 ◆ ◆ ◆



「こんにちは~」


 歯磨きを済ませ、コーヒー牛乳を置いてデスクにつくと、LIZEで皆さんに呼びかける。


「明日なのですけど、子供たちを招いてアメリと遊ばせてあげたいなと思うのですが、いかがでしょう。ジュースとお菓子もご用意してあります」


「こんにちは。うちは構いませんよ。ただ、お仕事ですので、例によって私もご一緒する形になってしまいますが」


 まず、OK頂いたのは白部さん。


「はい。それは問題ありません。リンゴジュースも用意してますので、ぜひ」


「お気遣い、ありがとうございます」


 お辞儀ねこスタンプと一緒に、ご返信いただく。


「あたしも、一応まだ良からぬ人がいないか気になりますから送り迎えだけしますが、ミケは行きたいって言ってます」


「ありがとうございます。アルピス・ソーダ用意してるよって伝えてあげてください」


 優輝さんからもOKが出た。


「わたしは、たしかにまだクロちゃん単独で行動は気になりますので、徒歩になりますが送り迎えしますね。ですので、帰る三十分前ぐらいにお知らせ願えますと」


「あ、いえ。それでしたら、私が車で送迎しますよ。歩きで十五分二往復は大変でしょうから」


「ありがとうございます。では、そのようにお願いします」


 まりあさんもOK。


 さらに話し合いを進め、集まる時刻は一時頃にしましょうということになりました。


 さーて、明日の予定も立ったところで、お仕事頑張りまっしょーい!

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