神奈さんとアメリちゃん

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第百三十三話 再々来! 猫崎飯店!

公開日時: 2021年4月24日(土) 16:01
更新日時: 2021年7月12日(月) 18:27
文字数:2,055

さあさあ、お米を水に浸して、と。今日は車だしもう五時半回ってるからねー。今のうちから炊飯の準備!


 あとはそそくさと外着に着替え、防寒準備OK! お出かけしーましょ。


 というわけで、おなじみいつものスーパー! チラシチェーック!


 日用品とお米と鶏肉、ネギなんかが安い! ほうほう。今日ちょうど車だし、お米五キロ買ってっちゃおうかな。


 あとは、鶏肉とネギかー。水炊きとか思いつくけれど。ふーむ。昨日、クロちゃんのところで和食食べたし、ちょっと違う路線攻めたいな。


 お米準備してるから、洋食だとカレーを想起するけど、こないだツナカレー作ったしなー。オムライスも白部さんたちとこないだ食べたし……。


 あ、そういえば最近中華がご無沙汰だなー。よし、油淋鶏ユーリンチーを作ってみよう!


 そうと決まれば、お米、鶏もも、ネギをかごにイン! そして忘れちゃいけない、中華のお供・烏龍茶! あと、料理酒とチューブ入りしょうがも切れそうだから買っときましょ。


 明日の朝ごはんは……久々にシリアルにしてみようかな。牛乳と一緒にかごへ~。


 うん、こんなもんかしら。ではお会計~。



 ◆ ◆ ◆



 ただいまーっと帰宅! うう、お米が重い……。頑張って運び、手洗い&うがい。


 さて、浸水時間は十分なのでスイッチオン!


 レシピ動画を見てみると、たれは事前に作って一時間ぐらい寝かせたほうがいいらしいので、にんにくとネギをみじん切りにして、チューブ生姜、醤油、酢、料理酒、砂糖、はちみつ、ごま油を適量混ぜ合わせたものを作っておく。


 下準備を済ませたら、お米が炊けるまでアメリと戯れてましょ。


 今日は、割り算と掛け算の補足。


「アメリ。こんな風に書いてあったら、どう計算したらいいと思う?」


 紙に、2+2×2と書く。


「おお? 四掛ける二で八~!」


「ざんねーん! 違うのよ、正解は六なのよこれが。掛け算・割り算と足し算・引き算が一緒に書いてあったら、後ろの方にあっても掛け算・割り算から先にやらなきゃいけないの」


「えー? 何でー?」


 不思議そうに首を傾げるアメリ。


「うーん、そういう決まりになってるからとしか言えないかなあ……。まあ、そういうもんだと覚えてちょ-だい」


「んー。よくわかんないけどわかった!」


「よしよし。アメリちゃんのそういう素直なとこ、ありがたくて好きよ」


 頭を撫でると、「うにゅう」というおなじみの気の抜けた声を出す。ほんと、可愛いなあ。


 ふとLIZEを確認したところ、「ミケに割り算を教えてくださったそうで。ありがとうございます!」とお辞儀猫スタンプとともに優輝さんのメッセージが。


 「いえいえ。お役に立てたのなら何よりです」と、返信する。


 そんなこんなでお米も炊けたので、一緒にキッチンへ! 蒸し上がったお米を、切りまーす。


 さあ、三分でクッキングする脳内BGMスタート!


 まずは、もも肉の厚い部分を開いて厚さを均一化。黄色い脂身は包丁で削ぎ落としてしまう。ちょっと難しい作業だから、これは私のお仕事。


 こうして切った肉を、料理酒大さじ一杯、塩胡椒とチューブ生姜少々で味付けし、十分じゅっぷん寝かせる。


 その間、例によって猫や魚の動画を見ながら暇つぶし。相変わらず、アメショに反応しまくりなアメリちゃんでした。


 不意に、キッチンタイマーが鳴る。十分じゅっぷん経ちましたか。


「じゃあ、アメリちゃん。衣をまぶしてくれるかな?」


 ボウルに片栗粉を注ぐ。


「任せてー!」


 うんしょうんしょとまぶしていくアメリ。うーん、ほんとにいい子だこと。こんなアメリでも、たまにちゃんとわがまま言うのが子供らしくて、逆に安心する。


「これでいーい?」


「おっけーでーす。それじゃ、あとは私の仕事ね」


 フライパンに一センチほど油を引き中火の弱火で熱し、鶏肉の皮を下にして揚げる。皮側がこんがり揚がったら、裏返して逆側を揚げる。


 揚げること実にこれまた十分じゅっぷん。じっくり揚げるのがコツ。揚がったら、油切りトレイの上で、三分放置。


 あとは適度な大きさに切ってお皿に盛り、さっき作ったたれをかけたら出来上がり~!


 ごはんをよそって烏龍茶も注ぎ、配膳終了! エプロンを外し、アメリの対面に着席する。


「さあ、これが油淋鶏という料理ですよ、アメリちゃん。召し上がれ~。いただきます!」


「おお~! いただきます!」


 ぱくっ。うん、肉汁がじゅわっと出て、美味しい!


「美味しい!」


 アメリも、瞳をキラキラ輝かせる。


「ふふ、ありがと。二人で作ると、とっても美味しいね」


「うん!」


 烏龍茶を飲むと舌もさっぱりして、いくらでも食べられそう。ご飯が美味しいというのは、色んな意味でいいことだ。



 ◆ ◆ ◆



 日課のストレッチで汗を流した後、お風呂上がりに体重計に乗ると……おお! 減ってる!!


 ちゃんと、ストレッチとダイエット茶の効果が出てるんだ~。久美さん、ありがとう!


 デスクで感謝のメッセージを打ち込むと、「お、良かったじゃん! 教えたかいがあったよ! お茶も効果があったようで何より!」と、彼女からサムズアップ猫スタンプとともにメッセージ。


 これなら、週一ぐらいでマスペ解禁してもいいかな? ……いいよね? いいことにしよう!


 良きかな良きかな

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