神奈さんとアメリちゃん

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第四百七十九話 ゆっくり、ゆったり、まったり

公開日時: 2022年1月28日(金) 21:01
文字数:2,317

 夕食後、原稿受領のメッセージをいただきましたー! たりほー!!


 デスクから立ち上がり、喜びのダンシンッ! いぇーい!! ズンチャ、ズンチャ。


「おお~。おねーちゃん、ハッピーなときの、まりあおねーちゃんみたい」


 うぐふぁッ!?


 愛娘から、予想外のダメージをいただきました~。とほほ。


 でも、ハッピーまりあさんといえば、あのあと検査、どうなったのかしらね? 皆さんに祝報入れるついでに、ちょっと個別で尋ねてみよう。暗くなる結果じゃないと、いいけど……。


「こんばんは~。原稿通りましたー!」


 バンザイ猫スタンプとともにご報告! すると、皆さんから、ご挨拶とお祝いの言葉をいただきました。


「いやー、本誌に増刊号! 来月は、神奈さんの漫画が二本も楽しめると思うと、感無量ですよ!」


 と、ありがたいことをおっしゃってくださる、もっとも身近な大ファン。


「楽しみにしていてください~。もう、皆さんのご協力もあって、バッチリですよ!」


「よし、祝いってことで飲み会やるか!」


「それ、姉さんが飲みたいだけじゃないっすか?」


 と、相変わらずな凸凹コンビ。


「久々の、ガールズ飲み会もいいですねー」


「あ、そうだ神奈さん、神奈さん。サイクリングの日程どうしましょうね?」


 優輝さんが確認してくる。そうでした、みんなでT川行きましょうって話、出てましたね。


「子供たちの都合を考えると……来週の水曜がいいでしょうか」


「なるほど。不都合のある方、いますか?」


 みなさん、「大丈夫」とのご反応。


「じゃあ、来週に。スポドリとか、お茶でもいいですけど、熱中症対策お願いしますね」


 みんなで、サムズアップ猫スタンプ。


「じゃー、ウチらは駅前行きましょうか、まりあサン」


「ですね。親子ちかこさんはどうなさいます?」


「良夫さんが出勤なので、ご同行させていただけましたら」


 サムズアップ猫スタンプが二つ、ぽぽん。駅前組も、話がまとまったようです。


 さて、雑談しつつ、先ほど気になったことを個別で……。


「まりあさん。こんな空気で尋ねるのも何ですけど、精密検査、どうでした?」


「それなんですけど、今度の土曜にT総で受けることになりまして。クロちゃんが帰ってくるまでに、終わるといいのですけれど」


「悪い結果じゃないと、いいですね」


 彼女の場合、どう考えてもハッピーな結果は出ないであろうので、少し言い回しに気をつける。


「ノンアルで酔うのは、さすがに自分でもおかしいと思うので、覚悟はしてます」


 うーん、無駄に空気を重くしてしまった。


「なんか、すみません」


「いえ! 神奈さんは何も悪くないです。実際、命に関わるような病気とかでなければ、万々歳だと思ってますから」


「私、応援してますから!」


 応援がなんの役に立つかわからないけど、気持ちを伝える。


「ありがとうございます。頑張って、検査受けてきますね」


「はい。では、グループのほうに戻りますね」


 というわけで、グループチャットに帰還。皆さん、めいめい盛り上がっています。


「でさ、飲み会だけど。今日はみんな食材買っちゃってるだろーし、明日でどう?」


 うわー、飲み会の話だー! さっきの後で、これは気まずい。


 「お任せします」とだけ、返事する。


「わたしは、何作りましょうね」


 うふふ猫スタンプを貼る、由香里さん。下戸&子供組のお料理作るの、彼女の担当だものね。根っからのお料理好きと、昨日、言葉でなく心で理解したし。


 ともかく、お任せしますと言ってしまった以上、明日、飲み会に参加する流れになってしまいました。


 私のためのお祝いなのだけど、やっぱりちょっと気まずいな。かといって、その理由を公開していいとも思えないし。


 この後は、だいたいこんな感じに、和気あいあいと女子トーク。最近仕事で覗けてなかったけど、交流掲示板はいろんな処理をして、変なのを弾くのに、だいたい成功したそうです。後で見てみよ。


 逆に、最近忙しいのがかくてるの皆さんで、来たるべきコミットのために、作業も大詰め。デバッグまで終えたものの、宣伝に梱包にと、お忙しいらしいです。


 今度は、きちんと商品を買って、楽しませていただこう。コミット参加も楽しみ!


 こんな感じで、チャットは一旦お開き。交流掲示板を眺めると、たしかにかなりの削除の後に、流れが正常化している。このまま上手くいけば、長野先生やほかの当事者の方々とも、交流できるかなー?


 ふう。


「アメリちゃん。ずっと忙しくてできなかった、あれやろう! おいで」


 椅子を向け、ぽんぽんと膝を叩く。


「おお! 久しぶりだー!」


 ちょこんと座るアメリちゃん。


「おおう、また重くなったかな? 成長してますねえ」


「そう?」


 ふふ、いつまでできるのかなあ、これ。色んな意味で。


 ともかく、今は愛娘とのふれあいを楽しもう。


「アメリもさ、ミケちゃんみたいにリボンつけてみる? このへんに」


 右こめかみ近くを触る。


「そしたら、おねーちゃん嬉しい?」


「うーん、そうね。娘がおしゃれに目覚めてくれるのは、嬉しいよ」


 干物娘でごめんなさいね、お母さん。


「おお~。だったら、つけてみる!」


「じゃあ、明日、駅前行こっか。久しぶりに」


「うん!」


 そのまま、まったりと二人の時間を過ごす。


「よし。今日は余裕たっぷりあるし、ダンスとボクササイズ、両方やろう」


 ちょっと太ももが痛くなってきたので、ゲームを提案。


「いいよー!」


 というわけで、対戦。私の全敗でした。とほほ。


「ふー、いい汗かいた。じゃあ、お風呂入ろ」


「うん!」


 アメリちゃんと、仲良くお風呂に入る。なんだか最近、少し湯船が狭くなってきた気がするな。


 ほんとに、いつまでこうしていられるのかな。ずっと、べたべたしていたいけど、それじゃダメなのよね。


 そんな事を考えながら、就寝前に、愛娘に絵本を読み聞かせてあげるのでした。

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