「麗文堂」さんに到着~! 今日のお買い物は、「うどんのめがみさま」の続編!
まりあさんが脱稿されてから随分経っており、一昨日のお話でももう発行されているとのことで、買いに来た次第です。
さて、児童書コーナー・作者名「う」を見ますと……おお、あったあった、ありました!
「うどんのめがみさま と ほしのおひめさま」という本が平積みされているじゃあないですか!
さっそくゲット!
「アメリ~。うどんのめがみさまの続きだよ~」
「おお~!」
瞳をキラキラ輝かせるアメリ。良き哉良き哉。
あとは……せっかく立ち寄ったのだから、何か他の本もほしいかなあ。
「アメリは、ほかに何か欲しい本ある?」
「恐竜の本!」
ほうほう、即答ですな。児童向け学習書コーナーにGO~。
しばしあれやこれやと物色していたアメリ、うんちく本を手に取りました。図鑑を買うかと思ったら、そちらにはノータッチ。まあ、向こうで一冊買ったものね。
「そうそうアメリ、こっち方面は興味ある?」
「おお? 何この変なの!?」
アメリが見てびっくりしたのは、アノマロカリスが表紙のカンブリア生物図鑑。その不思議なフォルムにきょとんとしている。
「これ、アノマロカリスっていってね。恐竜よりもさらに前に地球にいた生き物なの」
図鑑をぱらぱらめくり、「おお~!」と感心する彼女。
私が子供の頃、このアノマロカリスという生物がブームになったことがあった。私は特に深くハマるほどではなかったけど、このインパクト抜群の姿はよく覚えている。
古生物道に目覚めたアメリならもしかして興味を示すんじゃないかと思ったけど、やはり興味を持ってくれたようだ。
「欲しい?」
「うん!」
良き哉良き哉。では、これもゲット!
あとは作画資料としてファッション誌と、私の個人的趣味として、漫画の単行本も買っていきましょ。
レジでお会計しようとすると、アメリがマイお財布を取り出す。
「アメリ、本なら私が買ってあげるよ」
「でも、おねーちゃんお年玉から出しなさいって……」
「それは、ブロックのぶんね。本まではアメリに出すよう言ってなかったでしょ? 私からも、アメリからも、約束を守る。これ大事」
中腰になって、彼女の頭をキャスケット越しに撫でると、少し考え込んだ後、「わかった!」と頷く。
「じゃあ、買っていきましょうね」
というわけで改めて清算。さあ、次はアメリちゃん待望のブロックですよ!
◆ ◆ ◆
さあ、やって来ました「トイザウるス」!
相変わらずにぎやかなおもちゃの国に、私まで童心がときめいてしまう。
ともかくも、本日このために駅へと来た知育玩具コーナーへ。
「おお~、ブロックだー!」
さっそく、とてとてとブロック売り場へ早足で歩んでいくアメリちゃん。私も彼女の後をついて行く。
一口にブロックといっても三種類に大別できて、一つはCMでもおなじみの、薄っぺたいブロックでテーマ性のある「ラゴ」。もう一つは高さがある程度あって特にテーマのないもの。そして、さらにとても大きいブロックのもの。
私が最初にアメリに買い与えたのは、二つ目のタイプのもので、以降これを買うことにしている。統一性がないと、組み合わせて遊べないからね。
そんなわけで、アメリが間違えて組み合わせられないタイプのものを選んでしまわないように注意して見る。よし、きちんと一致するの選べたね。
「せっかく来たわけだけど、ブロックだけでいい?」
一応、訊くだけ訊いてみる。
「んー……特に要らないかなー」
無欲な子だこと。まあ、ぬいぐるみもこないだ、新しい家族が増えたばっかりだしね。じゃあ、レジに行きましょう。
「アメリちゃん引き出し銀行」から彼女に持たせたのは、英世先生を十人。例によってアメリ基準とんでもない大金に震えながら、レジのお姉さんに五枚差し出す。お釣りを受け取ると、「合ってると思う!?」と自信なさそうに尋ねてくる。
レシートを確認し、「大丈夫、合ってるよ」と言うと、ほっと胸を撫で下ろしてお釣りを財布にしまうのでした。
私も最初、諭吉先生を手にしたときはすごく緊張したっけねえ。ほほえま。
◆ ◆ ◆
せっかくなので、かさばる物をトランクにしまった後、「アール・サイン」内のキャラクターグッズショップに赴く。
行ったり来たりになって、どう考えても麗文堂の帰りに立ち寄るべきだったんだけど、今思いついちゃったんだから仕方がない。私に「計画性」の三文字はないのです。
「おお~!」
キラキラ瞳を輝かせるアメリ。「ケイティちゃん」のコーナーを目ざとく見つけると、走り出そうとするので、抱きとめて「走らないの」とたしなめる。
改めてのんびりケイティちゃんコーナーに立ち寄ると、アメリが「おお~! おおお~!!」と大興奮。ほんと好きなのねえ。
「さて、アメリちゃん。今日はアメリちゃんにお財布を買ってあげようと思います。で、ケイティちゃんのものを選んでもらおうと思うわけだけど、好きなの一つ選んでくれるかな?」
そう言うと、彼女がうんうん悩みだす。そして悩み抜いた末に、一つ選びました。
「よし、それでいいね? じゃあ、買っていこう」
これは、私が言い出したことだから、当然私がお金を出す。
お下がりではないケイティちゃんのマイ財布を手にすると、私と財布を交互にキラキラした瞳で見つめ、「おねーちゃん、ありがとう!」と感謝を述べるアメリ。
そんな彼女の頭をキャスケット越しに撫で、再度るるる駐車場に向かい、家路を急ぐのでした。
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