あっという間の帰省も終わり。帰りがけに、りんちゃんと供子ちゃんに挨拶していきたかったけど、飛行機に乗る二人は、私たちより早く立ってしまったようです。残念だな。
「じゃー、お父さん、お母さん。また年末年始にね」
「おおー。おとーさん、おかーさん、またねー!」
二人で、名残を惜しんで、福井駅前のロータリーで手を振ります。
「電話でいいから、元気な声を、もっと聞かせてちょうだいよね」
「僕たちは、いつでも待ってるからね」
お母さん、涙ぐんじゃって。私まで泣きそうになっちゃうよ。
「じゃあ、行ってきます!」
未練を振り切り、びしっと手を上げて別れの挨拶。駅舎へと向かうのでした。
◆ ◆ ◆
車中で、おなじみのかにめしを、駅弁としていただきます。季節じゃないので内子は入ってないけれど。食べ飽きないこの味。
そして、福井からの長旅を終え、懐かしの我が家へ。四日空けただけなのに、懐かしい感じがするんだから、不思議なもんだ。
まずは、水道栓とガス栓を開ける。そして、きちんと手洗い・歯磨き&うがい。
これが済んだら、シャワーを浴びて、気楽な格好にお着替え~。はー、スウェットくんも懐かしいですねえ。
アメリと一緒に、ベッドにぼふっと転がり、だーらだら。
買い物も、お仕事もしなきゃだけど、今日は疲れました! なんで、アラームかけて一眠り~……。
◆ ◆ ◆
ん……アラームが鳴ってる……。
うぅ~ん……! おはよーございまーす。
「アメリちゃーん、起きてくださーい」
ゆさゆさ。
「おお……おはよ……」
「おはよーございます」
まだ、うつらうつらとしているアメリ。身を起こすのも、少しばかりかかりそうだ。
ほんとに、私となんで間逆なのかしらね。
さて。晩ごはんとかの、買い出しに行かないとなあ。店屋物で済ます手も考えたけど、朝ごはんの材料もないし。
外着にお着替え~。メイクよし!
「アメリちゃーん。お着替えしましょー……?」
返事がない。
ベッドを見ると、愛娘はまた、眠りの世界に落ちていました。
寝かせてあげたいのはやまやまだけど、置いていくわけにもいかないし、昼夜逆転もさせるわけにいかない。
しかたなく、もう一度起こすのでした。
◆ ◆ ◆
「ただいまー!」
二人で合唱! いやー、外は暑い暑い。またシャワー浴びて、着替えなきゃ。
暑いからってのと、疲れてるんで、今晩はおなじみ、冷やしわかめそばを作る予定。
六時まで、まだ少しありますね。
そうだ、皆さんも帰宅されているよね。LIZEでお話ししーましょっと。
さすがに六時近くともなると、皆さん戻られてました。帰省の思い出話をする私たち。
お土産交換会を、近くまたやりましょうという話になりました。
ちなみに、私のお土産は、例によって「皐月ヶ浦せんべい」。どーしても、定番になっちゃうよねえ。ちなみに、明日受け取りの予定。
「変化ないお土産で、すみません」と恐縮するも、「美味しいから、大歓迎です!」とみんなからお言葉をいただきます。ありがたや。
積もる話というのは、しているときりがないもので、名残り惜しいけど六時にLIZEを落ちました。
◆ ◆ ◆
食後は、お仕事~! 疲れてるけど、やらないわけにもね。
芦田さんと連絡を取り、具合を尋ねます。
さすがに芦田さんも、お盆なのでお休みしていたようで、これから取り掛かります、とのこと。
やっぱり、帰省を短くして正解だったかな。今から下書き始めてたら、またデスマーチになるところだった。芦田さんにも、ご迷惑かけるし。
とりあえず、私は私のお仕事をしないとね!
◆ ◆ ◆
「ふ~。アメリちゃん、久々にダンスかボクササイズ、しまっしょい?」
うーんと伸びをして、愛娘に提案。実家では、ほぼ食っちゃ寝生活だったからね。
「おお~。じゃあ、ダンスー。ミケと、もうちょっといい勝負できるようになりたい!」
「素晴らしい向上心ですねえ。じゃあ、やりますかー」
二人で、レッツ・ダンシン!
……。くはあ~、疲れた~。でも、これぐらいじゃ向こうで溜めたカロリー、消費しきれないわよね。ワンモアセッ!
……さすがに、クタクタ。アメリちゃんも、体力エンプティのようです。
かといって、汗だくのままじゃ良くないので、本日三度目のお風呂。
湯上がりのあと、さっそくアメリちゃんが、うつらうつら。
「なんか、ご本読んであげようか?」
「うん。読んで……」
おーおー、すごく眠そう。
例によって安眠の友、まりあさんの絵本を読み聞かせると、ほどなく寝息を立てます。おやすみ、マイ・エンジェル。
この子も、誕生日まであと二週間ちょっとか。早いもんだ。
あの日の絶望と救済は、たとえ私が耄碌してしまっても、はっきりと記憶に残り続ける気がする。
本当に、思い出がたくさん詰まった一年だった。
それは、アメリのみならず、まりあさんや、かくてるの皆さん。白部さんや近井さん。そのほかにも、真留さんに浦野さん。色んな人たちの関わりとともにある。
そして、その起点にいるのがアメリ。この子を通して、いろんな出会いと経験を重ねてきた。
アメリが、幸運を運んでくる座敷童子なんていう扱いを、ご近所さんから受けているのも、思わず納得。すやすやと眠る愛娘に、微笑みかける。
さあ、愛しい我が子のためにも、もうひと仕事、頑張ろー!
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