神奈さんとアメリちゃん

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第三百六十一話 親子のほのぼのふれあいタイム

公開日時: 2021年9月24日(金) 21:01
文字数:2,560

 いつものスーパーにとうちゃーく!


 さーて、何買いましょうね。


 明日のお昼のぶんまで買うかなあ。アメリに今度は何教えよう?


 とりあえず、最近はアメリが玉ねぎを使いたがるから、ひと玉は買っておくでしょー。


 で、晩ごはん。今日はアメリちゃんお疲れモードだから、私が全部作ってあげたいな。


「アメリ、今日は疲れたでしょう。今日は私が番ごはん作るけど、何食べたい?」


「おねーちゃんのごはん美味しいから、なんでもいーよー!」


 おなじみの力強いお言葉。困りましたね。


 よし、今日は麺類だ! 今、私は無性に麺類が食べたい!


 チラシチェーック!


 キャベツ、人参、玉ねぎがお安い!


 ふーむ。これで麺というと……焼きうどん!


 よっし! 焼きうどんを作ろう!


 上記セール品に加え、豚バラとうどんもかごに、ぽぽいのぽーい!


 さて、晩ごはんはこれでいいとして、アメリちゃんに教えるものは……。


 朝はパンばかりだけど、スパゲッティーも割とお手軽よね。


 で、ピザトースト用のハムや玉ねぎやピーマンが応用できるのといえば……ナポリタン!


 決めた、ナポリタンを教えよう!


 というわけで、ハムとピーマン、乾麺もイン!


 てことで、三種の神器は今日は牛乳だけでいっか。


「アメリちゃん、コラ・コーラも買おうか。今日、お疲れ様だし」


「おおー! コーラ買ってくれるの!?」


「うん。私もマスペ飲みたいし」


 というわけで、我が家の定番ドリンクもかごへ。


 そうそう、麦茶のパックとコーヒーも切れそうなのよね。買っときましょ。


 よーし、こんなもんかな? お会計~。



 ◆ ◆ ◆



 たっだいま~!


 手洗い・うがいを済ませ、荷物を収納。そして、お着替えとメイク落とし。


「アメリ、お昼寝する? 疲れてるでしょう」


「うん、ちょっと……。少し寝るね」


「ほいほい、おやすみさんね。私はお仕事しなきゃだから、とんとんしてあげられないのが残念だなあ」


 代わりといってはなんだけど、頭を数度優しく撫でて「おやすみ」とおでこにキスする。うふふ、アメリカのホームドラマみたいね。


 では、お仕事頑張ろー!



 ◆ ◆ ◆



 おっと、アラームが鳴った。


「アメリちゃーん。一時間経ちましたよ~。起きて~」


 カーテンを開き、可哀想だけど揺すり起こす。


「……うにゅう。おはよー」


 のっそり上体を起こし、寝ぼけ眼をこする眠り姫。


「はい、おはよう」


 うつらうつらしてる愛娘の頭をなでなでしてると、くふぁ~と大あくびする。この大あくびを見ると、ほんと猫時代を思い出すねえ。


「お顔洗って、コーラ取ってくる~」


 なんとかしゃっきりし、台所・洗面所方面に向かうお嬢様。いってらっしゃいませ。


 さて、お仕事再開~。私はマルチタスクできるから、連載のペン入れと読み切りの下書きを交互にやっても調子が狂わないけど、苦手な人は苦手なんだろうな、これ。


「ただいまー」


 お帰りなさいませ、お嬢様。


 そのままはちろうメンダコをお腹に抱え、新しい本を開き、座椅子で読書を始めるアメリちゃん。ボトルのキャップをひねると、プシュ、と炭酸飲料独特のあの音がする。


 平和だなあ。私もマスペ取ってこようかな。



 ◆ ◆ ◆



 ん~っ……!


 ぐいーんと背伸びしたあと、肩を揉む。ほんと肩凝るわあ。


「おねーちゃん、それやってあげる!」


「あら、揉んでくれるの? 嬉しいなあ。じゃあ、お願い」


 とてとてとやってきて、肩揉みを始めてくれる愛娘。あ~効くう~……。


「あー、いいわあ……。すごくいいですよ、先生」


「おお~。アメリ上手?」


「うん、上手~」


 親子のほのぼのふれあいタイム。至福の休憩時間です。


「はあ~。だいぶほぐれたわ。ありがと、もう大丈夫よ」


「おお。またいつでも頼んでね!」


「ふふ、そのときはお願いします。先生」


 というわけで執筆再開。



 ◆ ◆ ◆



 おっと、アラームが鳴りました。外もだいぶ暗い。もう夕飯タイムか~。


 あたた……。デスクチェアから腰を上げると、ちょっと痛む。やあねえ、まだ三十前よ、私。職業病ですねえ。一回、整体でも行ったほうがいいのかな~?


「すみません、アメリちゃん。また腰を踏んでもらえますか?」


 ベッドにうつ伏せになりながら、お願いする。


「おお~! 任せて!」


 二度目ともなると手慣れたもので、絶妙なポイントを踏み踏みしてくれる。はー、気持ちいい。


「あぁ~、いいわあ~……。うん、そろそろ大丈夫よ~」


「アメリ、役に立った!」


「うんうん。サイコーですよ、アメリちゃん!」


 起き上がり、頭を撫でる。


 そいじゃ、晩ごはん作りましょー!



 ◆ ◆ ◆



「さて、今日はアメリちゃん検査でお疲れモードだろうから、私が作っちゃいますよ。いいかな? 私は、アメリちゃんのためにごはん作れると、とても嬉しいです」


「わかった! 今回は見てるね!」


「ありがと。それじゃー、さくっと作っちゃいましょー」


 例の脳内BGMをスイッチオン!


 まずは、おなじみキャベツのくり抜き。


 で、醤油、料理酒、お水大さじ二杯と顆粒だし小さじニ杯を調合~。猫崎家の焼きうどんは、醤油味派でーす。


 続いて、豚バラさんとキャベツ四枚、人参半分、玉ねぎ半分を食べやすい大きさに切るですよ。


 で、豚肉を油引いたフライパンで中火で炒めまして~。色が変わったら、野菜も投入~。しんなりするまで炒めまーす。


 そして、メインのおうどんとさっきの調味液を入れてじゅうじゅうと。


 あとは、鰹節どっさり乗せて、塩胡椒で味を整えまして……完成~!


「はーい、でっき上がりでーす。お茶もれるねー」


 配膳完了! エプロン外して、対面に着席!


「それじゃあ、いただきます!」


「いただきます!」


 ぱくっ! うんうん。お野菜が美味しい。うどんも、もちもちでグー!


「おお~、美味しい! アメリもこれ、覚えたい!」


「いいよー。今度教えてあげるねー」


 彼女から、今日買った本の感想を訊く。レンズと光の屈折について学んだようだ。ほかにも色々科学雑学が載っていて、興味深い模様。アメリは理系肌なのかなー?


 ごちそうさま。


 愛娘が食べ終わるのを待ち、食事風景をのほほんと眺める。本当に美味しそうに食べてくれて、嬉しいなあ。美味しそうにごはん食べる女の子って可愛いよねー。


 アメリもごちそうさま宣言。


 食器を片し、歯磨き&お風呂。今日は二人ともお疲れモードだから、ボクササイズゲームは明日遊びましょ。


 ふう、いいお湯だった。アメリちゃん演ずる、ふぐた夫妻魚のおもちゃの愛の劇場がほほえまでした。


 さーあ、お仕事また頑張りましょー!

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