夕刻になり、勉強会も解散。ちょっとハラハラする場面もあったけど、無事終わって、良かった良かった。

　クロちゃんを送り届けた後は、「さわき（スーパー）」さんで晩ごはんのお買い物をしていきましょう。

　とーちゃーく！

　今日も雨天のため、根菜類は店内オンリー。さっそく中に入っていきましょう。

　まずは、野菜コーナーがお出迎え。そういえば、スーパーって入店すると、まず野菜コーナーが目につくようになってるけど、何かそういう心理テクニックとかあるのかしらね？

　それはさておき、もうごはんは炊飯中だから、おかずになるものがいいよね。

　では、おなじみの儀式！　チラシチェーック！

　ずばり、エビがお安い！

　エビかー。何にしましょうね？　フライがまず思い浮かぶけど……。あ。

「アメリちゃん。エビチリっていう料理、食べてみますか？」

「おお？　どんなの？」

「こんなの」

　完成品の画像を見せる。

「おお、赤い！」

「ちょっとピリ辛で美味しいよ～。唐辛子系の辛さだから、アメリなら平気なんじゃないかな？」

「食べてみたい！」

　キラキラお目々を向けてくる。

「じゃー、明日の朝と昼の材料。それと勉強会用の、おやつと飲み物も買おっか」

　というわけで、肝心のエビに加え、サニーレタス、おネギ、あとは何やかやを買い込み、お会計でーす。

　◆　◆　◆

　たっだいまーっ！

　手洗い＆うがいを済ませて着替えたら、早速調理と洒落込みましょう！

「アメリちゃん、背わた取りましょーう」

「おおー！」

　解凍したエビをボウルに入れ、殻を取りーの、ワタを取りーのと、ちまちま作業していきます。

　よっし、ひとまず取れた！

「私が水洗いするから、殻とワタは三角コーナーに捨てちゃってくれる？」

「はーい」

　作業を分担すると楽だねー。

　さて、エビもきれいになりました！

　ビニール袋に入れ、料理酒大さじ一杯、チューブ生姜とごま油小さじ一杯ずつ、チューブにんにくと塩胡椒少々の調味液と一緒によく揉み込みます。

「アメリー、おネギ十センチ、みじん切りにしてくれるー？」

「らじゃー」

　作業と同時並行でお願いする。

　よし、あとは少し放置かな。別の調味料を調合しましょう。

　ケチャップと水を大さじ二杯、砂糖と醤油を小さじ一杯ずつ、顆粒鶏ガラスープの素を小さじ半分。これを混ぜて、タレを作るですよ。

　そしてさらに、水溶き片栗粉、サラダ油、ごま油を大さじ一杯ずつ、豆板醤（トウバンジャン）小さじ一杯を用意。ふう。

「みじん切りできたー」

「はーい、ありがとー。こっちにちょーだい」

　ナイスタイミングです、お嬢様。

　あとは熱したフライパンに、チューブにんにくとチューブ生姜を少々。それと、先ほどのサラダ油を入れまーす。

　香りが立ったら、エビさんと豆板醤をイン！　じゅうじゅう炒めます。

「アメリちゃん、ごはん切っといてくださいな」

「はーい」

　作業分担、良き哉（かな）良き哉（かな）。

　エビが色づいたら、タレと刻んだおネギを入れて、煮詰めまーす。

　いい感じに煮詰まったら、水溶き片栗粉を入れて、胡麻油をかけ回してかんせーい！

　あとは、サニーレタスと一緒にお皿に盛るですよ。

　ラストに、ウーロン茶を淹（い）れまして……ごはんと一緒に配膳！

「「いえーい！」」

　パチンとおなじみのハイタッチ！　お互いよく頑張って作業したね！

　さっそく、エプロンを外して一緒に着席。

「「せーの……いただきます！」」

　二人で作ったので、同時に合唱。

　ぱくっとな！　うーん、辛ウマ！　ごはんが進むわあ。

「アメリ、どーう？」

「辛くて美味しい！」

　キラキラ瞳を向けてくるので、互いに微笑む。この子、けっこー辛党よね。わさび系はダメだけど。

　みるみるエビもレタスも減っていき、二人とも完食！

「「ごちそうさまでした！」」

　再度、仲良く合唱＆合掌。

　片付けを済ませ、歯を磨きます。今日は色々、甘いもの食べちゃったからなー。ボクササイズなり、ダンスなり、頑張らないと。

　とはいっても、食後に激しい運動はNGなので、食休み込みで執筆再開。……よし、プロットが完成！　順調、順調。真留さんに送信！

　そういえば白部さんは、特別カリキュラムについて上申するので、その結果（プラン）を聞いてから判断していただければと仰（おっしゃ）っていました。どうなるんだろうなー。アメリにとって、一番いい形になってほしけど。

　食休み後は運動タイム！　本日はダンスをチョイス。うーん、相変わらず勝てない……。私って、ほんと勝負事向いてないよね。とほほ。

　いっぱい運動した後は、お風呂を満喫。ふぐた夫妻（魚のおもちゃ）の愛の劇場が、今日も展開されました。ほほえまー。

　撮りためた「スポンジ・トム」を視聴するアメリちゃん。自発的とはいえ、勉強漬けでない愛娘を見ると、どこかほっととしたり。

　やがて九時を迎え、就寝時間に。いっぱい運動して、ねむねむなアメリちゃんに頼まれ、絵本を読み聞かせてあげるのでした。

　こうして、絵本の読み聞かせを求める幼さを残しつつ、同時に強い自立心持ち、天才かもしれないというアンバランスさ。この子は、どんな風に育っていくのだろう？

　とにかく私にできるのは、最善と思われることを愛しい我が子にしてあげる。それだけだ。仕事も育児も、頑張るぞー！