神奈さんとアメリちゃん

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第四百九十九話 お土産交換とお茶の時間

公開日時: 2022年2月17日(木) 21:01
文字数:2,215

 いやー。こうしてかくてるハウスでくつろぐのも、先月末以来かー。


 まずは、みんなでお茶とケーキを愉しんでいるところです。


 今日はこのために、押江先生には休んでいただいています。次の授業の教材、頑張って作ってきますとは、彼女の弁。


「ケーキ、美味しいですねえ」


 由香里さん手作りの、モカロールケーキをいただく。ふかふかしていて、ほどよく甘くって。本当に、料理お上手だなあ。


「ありがとうございます。頑張って、作ったかいがあります。ひと仕事終わって、羽を伸ばせていますし」


 同じく自作の、抹茶ロールケーキを食みつつ、微笑む彼女。


 例のゲームは、売れ残りは通販、あとはDL販売で売っていく方針らしい。


 今月の原稿上げたら、私もやりたいなあ。息抜きに……って始めると、つい時間がバキュームされるのよね。


 まりあさんは、ちょっと触ってみたそうですが、ネタバレは伏せた上で、「序盤から、すごく面白いですよ!」と評価しています。うずうず。


「実家でもゆっくりできましたし、家族も、七ヶ月ぶりに会うミケにメロメロでしたよ」


 こちらは、紅茶ロールケーキを食べている優輝さん。


 今日のお茶請けは、四色ロールケーキ。さっきの三つに、オーソドックスなバニラもあります。最初にバニラもいただいたけど、これまた美味しかったです。


 うちも、うちもと、まりあさん、白部さんが優輝さんに続きます。みんな可愛いものね。ちなみにクロちゃん、濃い味緑茶で抹茶ケーキを愉しんでいます。鋼の和ガール。


「そういえば、親子ちかこさんのご実家って、どちらなんですか?」


「千葉なんです。良夫さんは埼玉で」


 へー。


「ともちゃんは、お父さんとお母さんの家、どっちで過ごしたのかな?」


「おかーさん!」


「そっかー。向こう、楽しかった?」


「うん!」


 ふふ、ほほえま! 親子ちかこさんも微笑んでらっしゃる。


 ちなみに、良夫さん今回も、「女子だけのほうが、楽しめると思いますので」と、ご遠慮なさいました。遠慮深い方ですねえ。


「お住まいを、F市にしようと思ったきっかけは、何かあったんですか?」


「単純に、良夫さんの会社がここF市なんですよ。私も、独身で同じ会社に勤めてた頃は、賃貸でF市に住んでました」


 意外とシンプルな理由だった。


「逆に、猫崎さんは、どういったごきっかけで?」


「私ですか? 都心より、ちょっと外れてるぐらいのほうが落ち着くからって、F市にしたんですよね。あと、家賃もやや安いですし」


「なるほどー」


 同じタイミングで、紅茶を飲む。


「お、ミラーリングですねえ。いい感じです」


 優輝さんが、楽しそうに謎のワードを言う。


「なんでしょう、それ?」


「心理学用語ですね。話してるとき、二人の気が合ってるとですね。つい、同じ動作をしちゃうんですよ」


「「へえー」」


 親子ちかこさんとハモる私。つい、また一緒に照れ笑い。


「気づいてないだけで、あたしたちともやってますよ」


 ほえー、なんと鋭い観察眼! そして、博識。


 とまあ、こんなほのぼのタイムを過ごしていると、ケーキもお茶も、なくなってしまいました。


「ん。頃合いですかね。じゃあ、お土産交換会と洒落込みましょうか」


 かくてるの皆さんでティーセットを片付けた後は、いよいよ本日のメインイベント!


「じゃ、先手あたしで。『鶴之家』さんの、どらやきと最中です」


 袋から、箱を取り出す優輝さん。


「お正月と同じ、『MANABIYA』さんのオリーブサンドでもいいかなって思ったんですけど、同じじゃ芸がないかなって」


 一同、お礼を言って受け取る。


「芸がなくてすまんかったな。また、ウチはさつきと合同で瓶詰めだわ」


 二番手の久美さんが、フルーツのシロップ漬けを取り出す。


「というわけで、種類色々あるんで、好きなの取ってくださいっす」


 相談して、私はシンプルに黄桃をいただきました。白部さんは、もちろんリンゴ。


「わたしは、『七天屋』さんのクリームパンです。人気なんですよ、これも」


 なんだか趣のある、包装紙に入ったパンを差し出す由香里さん。


「五種類フレーバーがあるんで、お好きなのをどうぞ」


 これも相談して、私はオーソドックスにカスタード。アメリはチョコ味をもらいました。


「私も、お正月と同じなんですけど……」


 そう言って、前と同じく、「あおばや」さんの「武蔵野日記」を出す白部さん。


「いえいえ。美味しいからオッケーですよ! それに私も、これですし……」


 と、手番が来たので、「皐月ヶ浦さつきがうらせんべい」を出す。


「美味しければ、オールオッケーです!」


 サムズアップする、優輝さん。


「わたしは、S町から帰る途中で駅を通過しますので、『亀池堂』さんの、おせんべいです」


 おなじみのアイテムを出す、まりあさん。クロちゃんのマストアイテムですねえ。


「一番日持ちしそうでしたので、これにしました」


 皆でお礼を述べ、受け取ります。


「最後は私ですね。良夫さんのぶんもありまして……」


 「ピーナツもなか」なるものと、「十万両まんじう」なるものをいただきました。


「ピーナッツのほうが、私のです。見た目も落花生まんまで可愛いし、美味しいんですよ」


 へー。開けるの楽しみー!


 こんな感じで、しめやかに交換会も終了。どれも美味しそう!


 かくてるの皆さんは、ゲーム販売も一段落して、しばらくゆっくり過ごされるそうです。優輝さん曰く、すでに次のゲームのシナリオ案もあるそうで。楽しみですねえ。


 さてさて。名残り惜しいけど、私も仕事があるし、お暇いたしましょう。


 めいめい別れを告げ合い、それぞれの家へと戻るのでした。

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