いやー。こうしてかくてるハウスでくつろぐのも、先月末以来かー。
まずは、みんなでお茶とケーキを愉しんでいるところです。
今日はこのために、押江先生には休んでいただいています。次の授業の教材、頑張って作ってきますとは、彼女の弁。
「ケーキ、美味しいですねえ」
由香里さん手作りの、モカロールケーキをいただく。ふかふかしていて、ほどよく甘くって。本当に、料理お上手だなあ。
「ありがとうございます。頑張って、作ったかいがあります。ひと仕事終わって、羽を伸ばせていますし」
同じく自作の、抹茶ロールケーキを食みつつ、微笑む彼女。
例のゲームは、売れ残りは通販、あとはDL販売で売っていく方針らしい。
今月の原稿上げたら、私もやりたいなあ。息抜きに……って始めると、つい時間がバキュームされるのよね。
まりあさんは、ちょっと触ってみたそうですが、ネタバレは伏せた上で、「序盤から、すごく面白いですよ!」と評価しています。うずうず。
「実家でもゆっくりできましたし、家族も、七ヶ月ぶりに会うミケにメロメロでしたよ」
こちらは、紅茶ロールケーキを食べている優輝さん。
今日のお茶請けは、四色ロールケーキ。さっきの三つに、オーソドックスなバニラもあります。最初にバニラもいただいたけど、これまた美味しかったです。
うちも、うちもと、まりあさん、白部さんが優輝さんに続きます。みんな可愛いものね。ちなみにクロちゃん、濃い味緑茶で抹茶ケーキを愉しんでいます。鋼の和ガール。
「そういえば、親子さんのご実家って、どちらなんですか?」
「千葉なんです。良夫さんは埼玉で」
へー。
「ともちゃんは、お父さんとお母さんの家、どっちで過ごしたのかな?」
「おかーさん!」
「そっかー。向こう、楽しかった?」
「うん!」
ふふ、ほほえま! 親子さんも微笑んでらっしゃる。
ちなみに、良夫さん今回も、「女子だけのほうが、楽しめると思いますので」と、ご遠慮なさいました。遠慮深い方ですねえ。
「お住まいを、F市にしようと思ったきっかけは、何かあったんですか?」
「単純に、良夫さんの会社がここなんですよ。私も、独身で同じ会社に勤めてた頃は、賃貸でF市に住んでました」
意外とシンプルな理由だった。
「逆に、猫崎さんは、どういったごきっかけで?」
「私ですか? 都心より、ちょっと外れてるぐらいのほうが落ち着くからって、F市にしたんですよね。あと、家賃もやや安いですし」
「なるほどー」
同じタイミングで、紅茶を飲む。
「お、ミラーリングですねえ。いい感じです」
優輝さんが、楽しそうに謎のワードを言う。
「なんでしょう、それ?」
「心理学用語ですね。話してるとき、二人の気が合ってるとですね。つい、同じ動作をしちゃうんですよ」
「「へえー」」
親子さんとハモる私。つい、また一緒に照れ笑い。
「気づいてないだけで、あたしたちともやってますよ」
ほえー、なんと鋭い観察眼! そして、博識。
とまあ、こんなほのぼのタイムを過ごしていると、ケーキもお茶も、なくなってしまいました。
「ん。頃合いですかね。じゃあ、お土産交換会と洒落込みましょうか」
かくてるの皆さんでティーセットを片付けた後は、いよいよ本日のメインイベント!
「じゃ、先手あたしで。『鶴之家』さんの、どらやきと最中です」
袋から、箱を取り出す優輝さん。
「お正月と同じ、『MANABIYA』さんのオリーブサンドでもいいかなって思ったんですけど、同じじゃ芸がないかなって」
一同、お礼を言って受け取る。
「芸がなくてすまんかったな。また、ウチはさつきと合同で瓶詰めだわ」
二番手の久美さんが、フルーツのシロップ漬けを取り出す。
「というわけで、種類色々あるんで、好きなの取ってくださいっす」
相談して、私はシンプルに黄桃をいただきました。白部さんは、もちろんリンゴ。
「わたしは、『七天屋』さんのクリームパンです。人気なんですよ、これも」
なんだか趣のある、包装紙に入ったパンを差し出す由香里さん。
「五種類フレーバーがあるんで、お好きなのをどうぞ」
これも相談して、私はオーソドックスにカスタード。アメリはチョコ味をもらいました。
「私も、お正月と同じなんですけど……」
そう言って、前と同じく、「あおばや」さんの「武蔵野日記」を出す白部さん。
「いえいえ。美味しいからオッケーですよ! それに私も、これですし……」
と、手番が来たので、「皐月ヶ浦せんべい」を出す。
「美味しければ、オールオッケーです!」
サムズアップする、優輝さん。
「わたしは、S町から帰る途中で駅を通過しますので、『亀池堂』さんの、おせんべいです」
おなじみのアイテムを出す、まりあさん。クロちゃんのマストアイテムですねえ。
「一番日持ちしそうでしたので、これにしました」
皆でお礼を述べ、受け取ります。
「最後は私ですね。良夫さんのぶんもありまして……」
「ピーナツもなか」なるものと、「十万両まんじう」なるものをいただきました。
「ピーナッツのほうが、私のです。見た目も落花生まんまで可愛いし、美味しいんですよ」
へー。開けるの楽しみー!
こんな感じで、しめやかに交換会も終了。どれも美味しそう!
かくてるの皆さんは、ゲーム販売も一段落して、しばらくゆっくり過ごされるそうです。優輝さん曰く、すでに次のゲームのシナリオ案もあるそうで。楽しみですねえ。
さてさて。名残り惜しいけど、私も仕事があるし、お暇いたしましょう。
めいめい別れを告げ合い、それぞれの家へと戻るのでした。
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