今朝は、アメリシェフ謹製ナポリタンをもぐもぐ。朝の私は大変スローモーなので、温かい食べ物はだいたい冷めちゃうのが難点だけど、ナポリタンはお弁当なんかにも入るから、冷めてもそれなりに美味しい。
なにより、アメリちゃんが作ってくれたってーのが、サイコーに嬉しいじゃあないですか。
当の本人はとっくに食べ終わり、テレビを視聴なう。あ。
「アメリちゃーん。お口にケチャップ付いてるー」
「おお? 拭いてくる~」
サイドチェストの上に置いてあるティッシュを取りに行く愛娘。のどかですねえ。
今日も天気予報含めた朝のニュースを見ていたようだけど、よく考えたらこの歳で朝の習慣がニュース視聴って大したものね。やはり「知」の子だわ、この子は。
「ただいまー。きれいになった?」
隣に立って、お顔を見せてくる。
「うん、きれいになったよー」
「おお~。良かった~」
再び対面に着席して、テレビ視聴再開。はつらつと動くアメリに対して、こちらはふわあ~と大あくび。
ほんとに、弛緩した朝ですこと。ほんの一ヶ月と少し前に、大騒ぎしていたのがウソのようだね。
もっそもっそとスパゲッティーを頑張って頬張り、やっとこごちそうさま。頭もだいぶしゃっきりしてきました。
「そんじゃ、後片付けして歯磨きしましょうか」
「はーい」
今日も一日、頑張ろー!
◆ ◆ ◆
本日は日曜日。子供組のほかの子はみんな習い事を始めてしまったから、今日はアメリの遊び相手がいない。
うちの子にも何かやらせてあげたいところだけど、私が付き添ってなきゃいけないのだと難しいし、学習塾なんかはアメリの学習状況がいびつで、折り合いがつくかどうか。
あ、そうだ。これだけで独学ができるかわからないけど……。
「アルカリ」で、二〇二〇年度の小学生向け教科書を探してみる。教科書も、その学年を終えてしまえば用済みになるから、格安で中古が出てるはずだ。
おお、一年生向けのが捨て値のセットで出てる。ポチっとな!
「アメリちゃんや。小一向けの教科書を買ってみましたよ」
「おお? おねーちゃんの漫画の、学校で使ってたあれ?」
話しかけると、漢字の書き取りを中断して顔を上げる。
「そそ。私や白部さんの口だけじゃ教え切れないことが多いからね。たとえば、理科とかそういう科目もあるんだけど、そういうの」
「おお~。新しいことが覚えられるんだ!」
キラキラと瞳を輝かせる。ほんとに、「知」に生きている子だなあ。
「そうだね。楽しみだね!」
アメリが嬉しいと私も嬉しい。良き哉良き哉。
そんなやりとりから、再度筆を走らせることしばし。不意にアラームが鳴りました! もうお昼か。早いなー。仕事してると、ほんとあっという間だ。
「アメリちゃん。お昼を作りに行きましょー。新しい料理を教えるよ!」
「おお? もうそんな時間?」
娘も時間を忘れて勉強に熱中していたようで。
「うん。行きましょ、行きましょ」
二人でとてとてとキッチンに向かうのでした。
◆ ◆ ◆
「さて、アメリシェフ。今日の料理は『ソーセージスクランブルエッグ』。とっても簡単です」
「そうなの?」
「うん。じゃ、実際作ってみようか」
卵、ソーセージ、パンを冷蔵庫から出す。
「まず、フライパンを中火で熱して、バターをひと絞りなじませましょう」
「らじゃー!」
チューブ入りバターをチューっと絞るアメリシェフ。
「続いて、ソーセージを……そうだな。四つにしようか。四つ焼いて」
じゅうじゅう。
「はい、続いて焼ける前に、卵を二つ割り入れまーす」
こんこん、かしゃ。という音が二回。
「菜箸でソーセージをひっくり返しつつ、卵をかき混ぜましょう」
いい感じに出来上がっていますね。
「はい、卵がぼろぼろになる前に火を止めよう。まあ、固めが好みならそれでもいいけどね。あとは、『ストップ』って言うまで胡椒振って。……ストップ! よし、お皿に半分ずつ盛ってくださいな」
じゃん! ソーセージスクランブルエッグ完成~!
「はい、なんとこれで出来上がりです。あとは、お塩かケチャップ、好きなほうで味付けするだけ」
「おお~! ほんと簡単だ~!」
「でしょ? あとは、バタートースト焼こう。やり方はわかるね?」
「うん」
こうして、トーストもちーん!
「あとは、紅茶なり牛乳なりを注げばOK!」
「じゃあ、牛乳にする~」
こうして、お昼だけどモーニングセット完成!
「はい、いつものいってみよう!」
「「いえーい!」」
パチン!
というわけで配膳後に着席。
「じゃ、音頭取りお願いします」
「はーい。いただきます!」
「いただきます!」
私はケチャップで味付け。アメリもそれに倣う。ぱくぱく……うん、美味しい美味しい。シンプルさが逆にいい感じです。
「良く出来てるよー、アメリちゃん」
「おお~! やったー!」
キラキラ瞳。ふふ、ほほえま。
和の朝食も教えようかなあ。そうすると、炊いてる時間がないからレンジ米が必要だねー。
そんなことをカガエながら食事を終え、ごちそうさま。後片付け&歯磨きして、寝室に戻る。
それにしても、今日はクロちゃんもミケちゃんもノーラちゃんも留守なのがネックよねえ。
……あ! いたじゃない、お友達!
LIZEを起動し、近井さんにご挨拶!
「こんにちは。今日、お暇ですか?」
近井さんも、ちょうど気分転換がしたかったとのこと。そこで、ともちゃんをアメリと一緒に公園で遊ばせませんか? と打診すると、快くOKをいただけました!
こうして、今日アメリはともちゃんと公園遊びをエンジョイした次第です。良き哉良き哉。
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