神奈さんとアメリちゃん

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第五百一話 夏も終盤! 予定を立てよう!

公開日時: 2022年2月19日(土) 21:01
文字数:2,010

 T総の検査を終え、戻ってきたところ、真留さんからメールが届いていました。「猫耳幼女育児日記」が、アンケート初報で非常に高い評価を得たとの知らせ。


 このため、編集会議を開いたところ、編集長も「新・あめりにっき」への移行に非常にノリ気で、真留さんから最終意思確認をされた次第。


 自分でいうのは傲慢かもだけど、「あめりにっき」は「ねこきっく」の看板作品、屋台骨。それをかけかえる最終責任が、改めて私の一存に託された。


 今のあめりにっきには愛着もあるし、描こうと思えば描き続けられなくもない。


 でも、この機会を逃したら、「新」に移行するタイミングを失うかもしれないというのもある。


 悩みながらも、同時に筆を走らせること一時間。意を決して、「新・あめりにっきに移行します」とお返事。


 これで、今のあめりにっきは、来月で畳まなければいけなくなってしまった。


 大変は大変だけど、今描いている原稿は、そういうこともできるようにしてある。


 八年間ありがとう、あめりにっき。最高の出来で、終わらせてあげるからね。



 ◆ ◆ ◆



「こんにちは! いや~、失敗しました~」


 続いて、コーヒー牛乳片手にLIZEのチャットに入ると、なにやら優輝さんが、がっくり猫スタンプとともに嘆いておりました。


「どうしたんですか?」


「花火大会、七月に終わってまして……」


 ああ、そういえばいつもそんな時期だった気がするなあ。


「だから言ったじゃん。聞いてなかったんか、お前」


「すみません。忙しくて、上の空でした。あと、てっきり八月だと思いこんでて」


 久美さんに突っ込まれて、がっくり猫スタンプ再び。


「まあ、会場S区と神奈川らしいんで、子供たち連れて行って帰ってくるとなると、時間的にかなり無理がありましたけどね」


 S区。久美さんと、さつきさんの地元だね。


「で、ですね。代わりといっては何ですけど、次の三つを企画しています。公園で花火遊び、夏祭り、流しそうめん!」


 ふさぎ込んでいるかと思ったら、今度はバンザイ猫スタンプ。


「F市のお祭りを調べたら、ちょうど今日から三日間、大穴牟遅御霊おおなむちみたま神社とけやき通りを使って、お祭りしてるそうじゃないですか。今日は無理かもですけど、明日にでもどうでしょう、皆さん?」


「私は構いませんよー。ただ、何時頃行くんです?」


 まず、話にひと乗り。


「ミケが帰ってくるのが夕方なんで、それ以降ですね。ただ、多分駐車場が満杯になると思うので、バスで行かないとですけど」


「クロちゃんも、そのぐらいには帰ってきます。でも、八時には終わらないと帰れなくなりますね……」


 優輝さんの説明に、難色を示すまりあさん。


「さすがに……五時に着いたとして、三時間も遊べば十分じゃないですかねー? 二日ありますし」


「まあ、そうですね。三時間立ちっぱなしというのも辛いですし」


 優輝さんとまりあさんで、お話がまとまったようです。


親子ちかこさんはいかがでしょう?」


「そうですねえ……八時には友美を寝かせたいので、七時には上がってしまいますが、それでよろしければ」


「もちろん、オッケーです! 白部さんはいかがですか?」


「問題ないですよ。ノーラちゃんに、お祭り経験させてあげたいですね」


 白部さんとも、話がまとまる。


「了解でーす! じゃ、お祭りは明日行きましょう。近所で花火は……まあ、いつでもできますね。月曜にでもやりましょうか。流しそうめんは夜できないので、水曜、二十五日のお昼にやりましょう!」


 一同賛成!


「ちなみに、器具はどうするんですか?」


「ふっふっふっ。任せてください。五人で自作しました! テストもバッチリです!」


 サムズアップ猫スタンプが貼られる。


 いやはや、凝り性だなあ。さすが、イベント大好きガール。


「そういえば、ノーラちゃん、二十九日にクラブ内の練習試合ですけど、出してもらえることになりまして」


 一同から、「おめでとうございます!」のメッセージ。


「おー、任せろー! 大カツヤクしてやるぜー!」


 本人も、意気軒昂いきけんこうですねえ。


「なので、二十九日はちょっと、揃って伺えなくなってしまいます。猫崎さん」


「なるほど。了解しました」


 試合の結果、聞くのが楽しみ~。


「あと、忘れちゃいけないのが、来月三日の、アメリちゃんの誕生日ですね! 腕によりをかけますよー。プレゼントもお楽しみに!」


 優輝さんの、サムズアップ猫スタンプ。


「私にも、お手伝いさせてもらえませんか?」


「人手は足りてますよ?」


「いえ。やっぱり我が娘のために、一つでも多くのことを、してあげたいなあって思いまして」


「なるほど。そういうことでしたら、お願いします」


 お辞儀猫スタンプをいただく。


「ありがとうございます。楽しみです!」


 こちらは、バンザイ猫スタンプで返す。


 予定を固めた後は、しばし雑談。なかなか盛り上がったけど、私もまりあさんもお仕事があるので、一足先に落ちさせてもらいました。


 楽しみなことが、いっぱいだなー。良きかな良きかな


 イベントを楽しむためにも、お仕事頑張りましょー!

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