というわけで、靴屋さんにやって来ました!
いやー、行ったり来たり忙しいね! まあ、車を持ってるぶん楽なほうよね。
本日のお目当てはサンダル。
転生間もない頃、通販でアメリに買ったサンダルはちょっとサイズが大きいので、スニーカーを買って以来使っておらず、適切なサイズのがほしい。
あれからアメリも成長してるし、むしろ今になってジャストフィットかもだけど……。試さないで来ちゃったな。
まあ、通販で急いで適当に選んだものではなく、きちんとアメリちゃん好みのものを買ってあげたいのが親心ってもんです。
あと、私自身もせっかく服を新調したので、おニューのサンダルが一足ほしい。
まりあさんも、クロちゃんが最近靴が小さいと訴えるので、ウィンドゥショッピングではなく、ご一緒に普通にショッピングされるとのこと。まりあさんご自身も、ついでにサンダルが欲しくなったみたい。
というわけで、まずは四人で子供靴コーナーへ!
「おお~。なんかここも久しぶりだね~」
感慨深そうに、棚を眺める我が娘。
時期が時期だから、サンダルも色々出ているね……なんてのんきに眺めていたら、うちのお嬢様がガバチョ! と勢いよく一足のサンダルを手に取りました。
あら、ケイティちゃんグッズ! しかもアメリの大好きな薄紫。
店員さんにお願いして、アメリの足サイズの計測と、足に合う同じサンダルがないか探してもらう。
「足のサイズは二十一センチですね。こちらの商品、サマーシューズですから、二十一.五のものをおすすめします。フィット感が重要ですので、試し履きをなさってみてください」
と、言われるままに店員さんが持ってきたのを装着! 今の靴も二十一.五だから、足のサイズはあまり大きくなってなかったのか。
「どう?」
絨毯の上でくるくる歩き回るアメリに尋ねてみる。
「いいと思う!」
なんか、既視感を感じる力強いお言葉ね。では、これを買いましょう。
今度は私の番だけど、大人のサンダルはS・M・Lとサイズ分けが大雑把。
店員さんと相談しながら、ああでもないこうでもないと品をとっかえひっかえして、白いかかと付きのものに決めました!
私が終わる頃には宇多野姉妹も選び終わっていたようで、買い物袋を手にお待たせしてしまっていました。
「すみません、手間取ってしまって」
「いえいえ。安い買い物ではないですから、納得のいくものを買うべきですよ」
というわけで、サンダル選びも無事終了。
続いて「CANDY」に向かい、細々したものを購入。アメリは、ビビッときたぬいぐるみがなかった模様。ふう、海産物ファミリーも、いい加減置き場所に困ってるからね。
そういえばと、カーネーションの花瓶を水差しで代用していたのを思い出し、花瓶を購入。
カーネーションもどれぐらい持つかわからないけれど、今後のためにも一つぐらい欲しいところ。
二人とも、おもちゃも特に要らないとのことなので、「るるる」ではこんなものかしらね。
では、荷物を収めた後、「麗文堂」さんと、「桜京ストア」に寄りましょう~。
◆ ◆ ◆
まずは、麗文堂さんへ。私たちは児童学習書コーナーへ向かったけど、まりあさんたちは写真集のコーナーに向かったようです。
アメリが、魚の写真図鑑にいたく興味を示したのでお買い上げ。私自身のものとしては、「うどんのめがみさま」の新刊を予約。仕事の資料と趣味の漫画は……今のところ、間に合ってるかな。
まりあさんと合流すると、クロちゃん用に陶器の写真集を買ったようです。相変わらず、渋い……。
続いて、桜京ストアへ。
今日はアメリに朝食を教えるわけだけど、和風の朝食はまだ手に余りそうよね。
よし。
「アメリちゃん。朝食メニューとして、今日はサンドイッチを覚えてもらうけどいいかな?」
「いいよー!」
瞳をキラキラ輝かせガッツポーズし、意気軒昂。
では、何のサンドイッチにしましょうか。
「まずは、基本のツナサンドとたまごサンドでいいかな?」
「いいよー」
では、三種の神器をいつもの倍と、ツナ缶……はまだだいぶあるから、きゅうりと玉ねぎ。それと、ドレッシングや缶詰のスープなどをかごに入れていく。
それと、飲み物としてコラ・コーラとマスペ。私の祈りが天に通じたのか、マスペを取り扱うようになったようです。良き哉良き哉。
まりあさんたちは、やはりお魚や根菜を中心に、和の食材を買われた模様。宇多野家の食卓って、洋食や中華が並ぶことってあるのかしら?
というわけで、レジの離れで合流した後は、るるる地下駐車場へと向かいました。
◆ ◆ ◆
「今日は楽しかったです。お誘いくださり、ありがとうございました。やはり車を使えると、色々一度に買えて便利ですね」
車内で、今日のことについて感謝の言葉をいただく。
「こちらこそ、楽しい時間を過ごせました。お付き合いくださり、ありがとうございました。そういえば、せっかくの機会ですけど『亀池堂』さんは寄らなくてよろしかったんですか?」
「るるるからだと意外と距離がありますからね、あそこ。あまり、子供たちをあっちこっちに引っ張り回すと、バテてしまいますし」
なるほど。子供たちの残り体力をまず第一に考えるあたり、まりあさんらしい。実際、二人とも後部座席でうとうとしてる。
「お姫様たち、眠そうですね。速やかに帰るとしましょう」
一路宇多野家へ、車を走らせるのでした。
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