とうちゃーく! いつもと違うスーパー、ワクワクしますねえ!
こちらのスーパーは、私が普段通ってるスーパーより心持ち狭い。けれど、それなりに広いので品揃えは期待できそうね。
こちらでも、チラシチェックしてみましょうか。
…今日はお肉類と卵が安いのか。どーしよっかなー? ……む、ひらめきましたよ!
カルビ、サニーレタス、焼肉のたれ、ランチョンミート缶をかごにイン! おなじみの三種の神器、牛乳・食パン・卵も買い足してっと。
あとは、さらなるお野菜要員として、アメリちゃんが大好きなプチトマトとブロッコリーも追加! うん、いい感じね!
意外とここも悪くないじゃない。まあ、しょっちゅうは来ないと思うけど、候補に加えておいてもいいかな。
それじゃ、お会計して帰りましょー。
◆ ◆ ◆
ただいまーっと!
時刻は四時半か。ちょっと夕飯の支度には早いね。あめりにっきのルビ振りの続きでもしてましょーっと。
そして、折を見て浸水、炊飯と進行しながら、ルビ振りも引き続き進めていく。そして、スマホのアラームが炊きあがりをお知らせ! そいじゃあ、ご飯を作りにれっつらごー!
「さて、アメリシェフ。今日はおにぎらずを作ろうと思います」
「おお? なーにそれ?」
「おにぎりはわかる?」
「クロから聞いたことある!」と、しゅびっと挙手する彼女。
「それの、にぎらない版なのですよ」
ふっふっふっと不敵にほくそ笑むと、「おお?」と合点がいかないとばかりに首を傾げるアメリ。
「まあ、作ってみればわかるよ。だから一緒に作りましょ」
「はーい!」
再び元気に挙手する彼女。うんうん、やる気満々ですねえ!
それじゃあ、例によって三分でクッキングする脳内BGMを流し、始めましょうか!
「アメリシェフ、まずはカルビ肉に下味をつけましょう。というわけで、この袋にお肉と焼肉のたれを入れてくれるかな?」
「わかった!」
ジッパー付きのビニール袋に、お肉とたれを入れていく。
「おけ! これはジッパーを閉じて冷蔵庫に入れといて……と。さて、次の作業だけど、お湯を沸かして、沸騰したらブロッコリーを茹でてちょうだいな」
「おお? いつもおねーちゃんが切ってるみたいにすればいい?」
「そそ、じゃあよろしく~」
アメリがブロッコリーと格闘している間、私は卵焼き作り。だしとお砂糖、お醤油をちょいと入れましてっと。よし、できた! 一旦置いといて……。そろそろごはんも切りましょうか。
アメリのほうは、今お湯が沸いて入れたところだね。
「じゃあ、次の作業ですアメリシェフ。このランチョンミートを缶から出すから、一センチぐらいの厚さに切ってくれるかな?」
「はーい!」
よいしょっと。これ、缶からきれいに出すの難しいのよねえ。
くり抜き出すと、さっそく切り始めるアメリ。大葉を用意して、卵焼きを切って……。よし、こっちはこんなもんかな。もう一つのほうに取り掛かろう。
サニーレタスをおにぎらずサイズに切断し、先ほどのカルビを焼き始める。うーん、美味しそう~。
……よし、おにぎらずAの具が完成!
「できた!」
お、できましたかアメリシェフ。おにぎらずBの具もOKだね!
「じゃあ、おにぎらず作るから、よーく見ててね」
まずは広めにラップを敷く。その上に海苔を広げ、さらにその上にごはんを適量。そして、大葉、ランチョンミート、卵焼きの順に載せ、さらにご飯を載せて……これを、海苔でくるむ。で、ラップでもくるんで、包丁で真っ二つ! あとはラップを剥がせば、おにぎらずBの完成でーす!
「どう? これがおにぎらずなんだけど」
「おおー! やってみたい!」
そう言うと思いました。では、もう片方はアメリちゃんにお任せしましょう~。
ブロッコリーをザルに揚げて流水で晒しながら、サニーレタスとカルビ焼肉のおにぎらずAの作り方をレクチャー。すとん! おお、お見事!
「上手、上手ー!」
パチパチ拍手すると、「えへへ~」と照れるアメリシェフ。可愛い。
こんな感じでA・Bそれぞれ二個ずつ作り、プチトマトとブロッコリーもガラス鉢に盛り付けマヨネーズをちゅーっとかけて完成!
「はーい、できあがりでーす! お疲れ様ー!」
「いえーい!」と言って、パチンと手を打ち鳴らし合う。では、お茶と一緒に配膳していただきましょうか。
「「いただきます!」」
合唱し、おにぎらずAから手をつける。うん、美味しい!
「美味しいよー、アメリちゃん!」
手放しで褒めると、またも「えへへ」と照れる。ほんと可愛いなあ、もう!
ブロッコリーも良い茹で加減。
おにぎらずBも良い出来で、良き哉良き哉。
おにぎらずとサラダを美味しく食べ終わり、ごちそうさま宣言。アメリもほどなくして、私に続く。
歯磨きの後はアメリとお絵かき遊び。ゲームもいいけど、やっぱりこうやってアメリと遊んでるときが一番心が潤うなあ。
七時半を回ったら、ストレッチ&入浴。そして引き続きルビ振り再開。二巻ぶんも、明日にはできあがるかなー。
アメリちゃんの就寝後は、お楽しみのゲームターイム! 今度こそ、いいエンディングに行きたいな。
……うーん、一度見た部分って飛ばせないのかしら?
ダイニングで優輝さんに尋ねると、「オプションでできますよ」とのことで。ええと、この「既読スキップ」ってのをクリックすればいいんだっけ? で、OK押して……おお、ほんとだ! すっ飛ばせる!
二度目のプレイはスキップのおかげでサクサク進んだけど、選択肢を変えたら随分前回とは話が変わってきて。今度の話は、明るいなあ。なるほど、こんな風になるんだー。
そして、エンディング! おお、今度はスタッフロールも明るくなって、歌も入ってる! へー、いいエンドだとこうなるんだねー。
光莉ちゃんもプロ漫画家になり、ひなちゃんとラブラブに。いい話だな~……。
感動のあまり、優輝さんに怒涛のように感想を述べてしまう。それを聞いた優輝さんが、大仰なぐらい感謝と喜びの言葉を返してくれる。なんだか、逆にこちらが照れくさい。
あらいけない、もうすぐ十二時じゃない。優輝さんとおやすみの挨拶を交わし、ベッドに潜り込むのでした。
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