「ん~っ!」
デスクで、思いっきり伸びをする。は~。今日もよく描いた!
愛しのアメリちゃんはどうしてるかな~と横を見ると、がぶがぶこと、チンアナゴのぬいぐるみにかじりついてますね。
服や帽子が届かないことには、お外に出せないからな-。今も、私のTシャツをシミーズの代わりにしてるし。
よっし! 仕事も一段落したし、アメリちゃんを構い倒してあげますか!
「あーめり! 相変わらず、それ好きねえ」
隣に腰掛ける。
「おお! がぶがぶ好き!」
ふふ、猫っぽ-い。
「こっちのほうは、あまり興味ない感じ?」
無音再生中の、南海映像に目をやる。
「ときどき見てた! これ、お魚ってゆーんでしょ!?」
「そだよー。でも、お魚にも、色々名前があるのですよ。あ、今すーって通り過ぎていったのがサメね」
「さめ」
今度は、迷彩したおなじみの魚介類。
「あ、これはイカさんだねえ~」
「おお~! いか! 足がいっぱい~」
食い入るように眺める愛娘。
「実はね。イカさんは、足のほうが頭で、先っちょに見えるほうがお腹なの」
「おお! おもしろい! あ! がぶがぶだ!」
「それはチンアナゴ。斑のと、二種類いるのよ」
実は、後で知るのですが、うっかり嘘教えちゃいました。このしましまのはチンアナゴではなく……。それはまた、今度。
「おお~、これは!?」
「えーと……なんだろうね? とりあえず、お魚だね」
細かい種別となると、私の知識もだいぶ怪しい。今度調べておこう。
「アメリ、せっかくだから、私のお膝乗る?」
「おおー! ご主人さまのお膝~!」
正座になると、ずっしり。いや、小さいのに、猫とは比べ物にならないね。
「ご……ごめん、一回どいて」
これは足が潰れそうなので、作戦変更。あぐらになる。
「今度はこれで」
「はーい」
おおう、重いは重いけど、さっきよりはずいぶん楽。
「ねーねー、これなーに?」
「えーっとね……お魚!」
名前がわからないのは、全部「魚」でまとめてしまうワタクシ。サンマとかだったら、教えられるんだけどな~。
そんなこんなで、親子の楽しいふれあいタイムが、まったり過ぎてゆくのでした。
う~ん、アメリちゃん成分は、滋養強壮、リラックス、執筆意欲増進などなどに効きますねえ!
もう少しして、アメリを寝かせたら、もうひと頑張りしーましょ!
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