神奈さんとアメリちゃん

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特別SSその一 アメリと南海

公開日時: 2023年5月9日(火) 14:10
更新日時: 2023年7月4日(火) 17:33
文字数:921

「ん~っ!」


 デスクで、思いっきり伸びをする。は~。今日もよく描いた!


 愛しのアメリちゃんはどうしてるかな~と横を見ると、がぶがぶこと、チンアナゴのぬいぐるみにかじりついてますね。


 服や帽子が届かないことには、お外に出せないからな-。今も、私のTシャツをシミーズの代わりにしてるし。


 よっし! 仕事も一段落したし、アメリちゃんを構い倒してあげますか!


「あーめり! 相変わらず、それ好きねえ」


 隣に腰掛ける。


「おお! がぶがぶ好き!」


 ふふ、猫っぽ-い。


「こっちのほうは、あまり興味ない感じ?」


 無音再生中の、南海映像に目をやる。


「ときどき見てた! これ、お魚ってゆーんでしょ!?」


「そだよー。でも、お魚にも、色々名前があるのですよ。あ、今すーって通り過ぎていったのがサメね」


「さめ」


 今度は、迷彩したおなじみの魚介類。


「あ、これはイカさんだねえ~」


「おお~! いか! 足がいっぱい~」


 食い入るように眺める愛娘。


「実はね。イカさんは、足のほうが頭で、先っちょに見えるほうがお腹なの」


「おお! おもしろい! あ! がぶがぶだ!」


「それはチンアナゴ。斑のと、二種類いるのよ」


 実は、後で知るのですが、うっかり嘘教えちゃいました。このしましまのはチンアナゴではなく……。それはまた、今度。


「おお~、これは!?」


「えーと……なんだろうね? とりあえず、お魚だね」


 細かい種別となると、私の知識もだいぶ怪しい。今度調べておこう。


「アメリ、せっかくだから、私のお膝乗る?」


「おおー! ご主人さまのお膝~!」


 正座になると、ずっしり。いや、小さいのに、猫とは比べ物にならないね。


「ご……ごめん、一回どいて」


 これは足が潰れそうなので、作戦変更。あぐらになる。


「今度はこれで」


「はーい」


 おおう、重いは重いけど、さっきよりはずいぶん楽。


「ねーねー、これなーに?」


「えーっとね……お魚!」


 名前がわからないのは、全部「魚」でまとめてしまうワタクシ。サンマとかだったら、教えられるんだけどな~。


 そんなこんなで、親子の楽しいふれあいタイムが、まったり過ぎてゆくのでした。


 う~ん、アメリちゃん成分は、滋養強壮、リラックス、執筆意欲増進などなどに効きますねえ!


 もう少しして、アメリを寝かせたら、もうひと頑張りしーましょ!

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