京都の街は黒い霧に包まれていた。
人を怪物へと変える凶都の霧だ。
酒に弱く、時に女性とは思えない行動ばかりをとる平坂鈴。彼女はそんな凶都都の霧に立ち向かう特殊部隊、祓刃の一人であった。
そんな彼女はとある経緯から、捕獲した化物を率いる特別な部隊の小隊長になることになってしまった。彼女の隊に配属された化物の名はツグミ。人の姿に化けて、血肉を喰らう獣だ。
ツグミの性格は最悪。人を見下し嘲笑する。何を考えているかもわからない。それでも、とある約束を守るため戦う。
「ツグミ、これから私がアンタの飼い主よ。けど、なんで私を小隊長に指名したの?」
「ん? その貧相な胸が好みだったからだぜ」
「最ッ底!! アンタ、絶対コロスから」
正反対な二人は互いにぶつかり合いながらも、化物蔓延り霧霞む街を駆け抜ける、痛快アクション劇、ここに開幕!!