うだつの上がらないエッセイ集(2)

思いつきで気楽に更新します。基本的に一話完結なので、お好きなページをご覧いただけると嬉しいです。
月澄狸
月澄狸

のんびりストーリー模索中

公開日時: 2023年1月1日(日) 22:30
文字数:2,075

 ずっと書きたかった物語、出だしだけ書いて放置していたのをいじってみました。やっぱり楽しいですね。

 そう、創作は楽しいって感覚を思い出さなきゃ……。創作への姿勢はみんな違うもんですが。


 さて、どのようなスピードで話を進めるべきか? 話の展開スピードが気になっています。投稿スピードじゃなくて、展開スピード。あまり早いとついて行けないし、いつまで経っても進まないとダレるし。


 私はアニメ映画が好きなのですが、個人的に気になるのが、人と人が出会ってから仲良くなるスピード。ほぼ初対面なのに急に仲良くなり、まだそんなに時間も経っていないと感じるのに「大切な人だから!!」みたいに熱くなられると、一観客としては、置いてけぼりを食らった気分になるのです。


 また、いつまで経っても進展しない、じれったいラブストーリー……とかも素敵なのでしょうが、ラブは私にはよく分からんので、素敵なじれったさとかは専門外です。


 とにかく、私が物語を書く場合、読む人が「え? どこでそんな関係になったっけ?」と戸惑うほどの急展開ではなく、「なるほどね」と腑に落ちる心理描写をしたいのかも。

 あ、そうなると展開スピードの問題ではないかもしれませんね。


 人と人が仲良くなるシーンに便利なのが、回想みたいに、短い交流シーンをいくつも流していくやつ。最初はぎこちなかったけど、そのうち一緒に遊園地行って観覧車乗ったり、クレープ食べたり、それから花火も見に行ったね……みたいな。うまくやれば30秒くらいでも、「少しずつ仲良くなっていったんだな」と腑に落ちるかもしれません。


 たとえばライオンキングで、シンバがティモンやプンバァと出会ったあと、踊りながら急激に育ったシーン。あれ個人的には違和感ありません。「仲良くなりながら育ち、育ちながら仲良くなっていったんだな」と思います。

「河童のクゥと夏休み」でも、主人公が河童と出会ってからしばらくの間の出来事が、ダイジェストみたいなシーンの連続で流れていきます。「ヒックとドラゴン」の出会いのあともそれに近いかも。

「おおかみこどもの雨と雪」でもたしか、時間が流れるときに何度か、そういうシーンの繋がりみたいなもので表現されていますね。


 とにかく、「こうやって仲良くなったんだなぁ」「この人のこういうところが好きになったんだな」みたいな、「納得できるシーン」が個人的に重要なのかも。それなら別にシーンが流れるやつとかでなくても、「相手を意識するようになった」「好きになった」「距離が縮まった」「友達になりたいと思った」きっかけのエピソードが1つ、ドンとあれば良いように思います。

「相手の考え方に触れて感動した」とかいうのもシーンとしてよくありますね。セリフでそれを魅せるなら、センス必要そう……。


「子どもの頃に拾われて育てられた」とかだったら、一度そういう回想シーンが流れれば、そりゃもう親子関係になるわな、と理解できますね。ディズニーのターザンみたいな(うろ覚え)。

 あと、学校で気になる子と出会う「はじめまして」なエピソードとかでも。友達になろうと思ったら友達になる、それが学生生活ってもんですね。学校とか親子とか、関係性に説得力があります。


 あとは最初から仲の良いシーンで見せるとか。「仲良くなる過程」ってテーマから逸れますが。


 一体いつ、何で好意を持ったかきっかけが分からないままに、「あなたが好き!」みたいな態度を取られると、「どこにそんな、好きになるようなきっかけがあっただろう」とか思ってしまうのかも。「こういうところが好き」の理由も弱めだったり説明不足だと、「それ、その人である必要なくない? なんでその人にこだわるの?」となるとか。

 例えば恋愛なら、「一目惚れ……でした」みたいに、主人公の心の声とかで言ってくれれば、「あ、一目惚れか。そりゃしゃあないな」と納得しますが。


「以前は仲が悪かった相手と、急激に距離が縮まる」とかも難しそうですね。今まで相手にされていなかったのに、なんで急にこんな親密になってんの? とかも。片思いの本命がダメになった途端、自分に惚れている人に切り替え、とかも。上手にやるには難しそうな表現。


 あとアレか。「純真無垢な女の子が、急に男性を好きになって慕う」みたいなシーンが苦手かも。「いやいや、まだ良い人かどうか分からないのに、なんでそんなに心許すのさ?」みたいな?


 ……批判のつもりではありません。表現の考察と勉強です。自分で書くなら何がしっくりくるかな、と。自分の好みの表現の模索。

 ただ、言うのは簡単だし、見る側としては色々客観的に思えるけど、一人で書いていると客観性を失って、序盤からキャラクターへの思いがだだ漏れになったり、説明不足になったりして、説得力のある表現をするって本当に難しいですね。いつも自分の作品と向き合っているともう、読み始めたばかりの読者様の気持ちとか分からなくなってくるもので。


 見るのとやるのは違う。やってみると難しいものです。表現って……。

 執筆はどうせまた三日坊主で終わりそうなので、しばらく投稿はしません。多分。




読み終わったら、ポイントを付けましょう!

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