うだつの上がらないエッセイ集(2)

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月澄狸
月澄狸

へたうま目指して

公開日時: 2023年5月8日(月) 05:51
文字数:786

 絵が上手い人はアタリとやらをつけているようですが、私はアタリとやらをつけていません。理由は「興味がない」「めんどくさい」「なんか時間かかりそう」というところ。


 マンガの絵を見ていると、たまに顔のパーツの位置とかがズレている絵がありますね。目の並びが一直線じゃなくズレているとか、顎や頭の輪郭が髪の毛に対してなんか変とか。こういうの、アタリ派の人が見たら「ちゃんとアタリ描こうよ」って思うのかもしれませんが、私は多分そういう絵が嫌いじゃないっていうか……。むしろ整った絵より、なんかズレてる雑な、手描き感のある絵の方が好きだったりするのかもしれません。


 すべてが整った綺麗な絵って、個人的に「すごいね」で終わって、印象に残らないこともあります。好みもあるんでしょうが。今流行りの萌え絵とか、同じ絵の量産みたいに見えることがあります。


「これこそが正しい描き方」というものがあったとして、みんながそれをやったら、全部一緒になりますよね。

「全部一緒」「みんな同じことを言う」そういう状況は個人的に飽きる、あるいは苦手です。多様性が欲しい。

 すると、書き順みたいなものから外れた作品があっても良いんじゃないかなと思います。世間ってのは(?)「全部一緒にしろ」と言ってくる傾向がありますが、ズレていることは個性の始まりであり、それを直す必要はあるんだろうか、なんて思います。


 なんだかんだ言いましたが、案外そのうちアタリを描くようになって、「過去の自分、なんでこれちゃんとやらなかった!? 過去の絵を見るのが恥ずかしい!」とか言い出すようになるかもしれませんね。


 ちなみに私は今のところ、過去作品や過去の考えに執着する派で、過去に書いたものを「恥ずかしい」と思う率は低めです。逆に過去の自分に対してはちょっと他人感が出て、今の自分は推せないけど、過去の自分の書いたものは他人事みたいに推せるかも。




読み終わったら、ポイントを付けましょう!

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