「アイビスペイントでピクセルアート完成」のエピソードで、「私の作品は求められていない」と書きましたが、私が需要を見誤っている可能性もあるんですよね……。
ありがたいことに、たまに作品をお褒めいただくのですが。たとえば「月澄狸さんの動物イラストが好きです」って言っていただいたときに、「そうなんですか、嬉しいです! じゃあバンバン動物イラスト描きますね!」とかできていれば、もう少しお客様がいたかもしれません。
主に絵を描いていたときは、「イラストを見に来ている」と言ってくださった方もいました。ドット絵がすごいとか、抽象画みたいなやつが好きとか、動物イラストが好きとか、そう言ってくださる方もいました。
小説はあんまり読まれていません。絵を見るのは一瞬で、マンガや絵本のようにストーリーのあるシリーズでなければ、気が向いたときにフラッと見られますが、小説や長文エッセイ(?)を読むのにはエネルギーがいりますよね。
で、私の作品には、多くの人に読みたいと思わせるほどの才能がない模様。少し読んでみて笑えるものばかりなら惹き込まれるかもしれませんが、重暗い、愚痴っぽい、滅びと絶望と疲労の臭いがする、しかもいつまで経っても立ち直らない、進展がない、記憶力が悪いらしく同じような話が何回も……とくれば、読む気失せますよね。「愛は地球を救う」「夢は必ず叶うよ!」とかなら、何回聞いても良いでしょうが。
文章はもう才能がないんだとバッサリ諦めて、絵だけ描くとかしていれば、見ていただく機会はあったかもしれません。黙って黙々と絵をアップしてれば、性格の悪さもバレない。
文章書いてると「この人喧嘩売ってんのかな」「私のこと嫌ってんのかな」と思わせてしまいそう。傷つけている可能性が高そう。私自身、どうも言葉に弱く、言葉だとグサッときやすいので。いい意味で刺さったらいいけど、メッセージ性とかでなく、無意識の概念パンチはきつい。敵だと遠慮なく長文コメ送るかもだけど、味方の言葉は敵のよりキツいですね。
あと、そのときそのとき見てくださる、常連のお客様の雰囲気や需要に合わせた方が良かったかも。
一人が見てくださるなら、その一人に向かって。10人なら、10人に向けて。あの方こういうの好きかなぁとか、自分の好みと相手の好みを混ぜて。ありがたいことに、今まで見てくださる方はゼロではなかったのだから。
でも、以前いたSNSやブログで、ずっと絵を描いていたけれど、やはりもっと上手い人はたくさんいるし、チャンスっぽい出来事といえば、ハッピーネットワークの勧誘員が声をかけてきた程度でした。世間知らずな私はあのとき本気でチャンスだと思ったなぁ。なんにでも夢見ていました。今も世間知らずか。
「絵本が向いているんじゃない?」というご意見は何人かからいただきましたが、私はけっこう過激思想なもので、「よし、絵本の作り方を調べるぞ!」というところには行きませんでした。たしかに最終的には、絵本のような世界観を目指しているのかもしれませんが、まだまだ、物静かで穏やかで子どもたちに配慮するような作風にはなれそうもないのです。尖った、残酷な、そういうものをやろうとしている節があります。
だから大人向けでありたい。童話っぽい雰囲気は好みますが、本気の子ども向けが書きたいわけではない気がします。
とにかく配慮を求められるジャンルに行きたくない、ような。
自由でありたい。制限が苦手なのです。そんなこと言ってるとますます、プロは遠そうですが……。何か妥協するとか、客観的に人の意見に耳を傾けるとかできていれば、伸びしろもあったかもしれないのにね。
私の小説は需要がないけど書きたいと思ってしまった。このあたりから「読まれない」「お返し目的で、読んでもいないのにいいね連打してくる人がいる」という悩みが始まった気がします。
絵のときも、ビジネスブログからのいいねやフォロー、フォロワー様や記事のいいね数が多い人からの無差別いいねを感じたり、人間関係でしくじったりはしてきましたが、絵を描き続けていれば、まったく見られないということはありませんでした。作品にお褒めのコメントをいただくことも、わりとよくあった印象です。
しかし小説は……。読んでくださっていると実感するコメントをいただくことは絵より減り、また、1話・2話・3話・4話……と投稿していて「4」だけ読んでいく人がいる、過去投稿へのアクセスがない、など、モヤモヤ度もアップです。
絵なら気に入っていただければ一気見の可能性もありますが、「小説が好きすぎて全部読みました!」ということは私の作風の場合なかなかなさそうです。しかも愚痴エッセイが多すぎて小説が埋もれている始末。
小説の宣伝記事作っても手応えイマイチだしなぁ……。絵は好みでも好みじゃなくても、見るのにさほどエネルギーを必要としないので、読み手のストレスが文章よりは低そうですが、好みじゃない文章を読むってストレスかもですね。
あと絵は飾りとして何回でも簡単に画像を貼れますが、小説だと貼るのはリンクになる。そしてリンクは押されない。作品をパッと見せやすいのは絵の方ですね。並べることも可能。
私は学びました……リンクはスルーされるものだということを。危険リンクとかもありますし、初対面の人からDMやリプライでリンク貼られたりすると身構えますね。
そして今は私のアカウントがごちゃ混ぜなので、せっかく絵や虫のことでフォローしてくださった人も、私が別のことをしているうちに離れている気がします。
やはりせめてアカウントを分けた方が良いのでしょうか⋯⋯あれもこれもやると、更新頻度はそれぞれ低くなりそうですが。
小説を諦めて絵⋯⋯とか、「たとえ読まれなくても、今後は人生賭けて小説を極めるぞ!」という境地にはまだ、至らなさそうです。
優柔不断。メンタル軟弱。あっちで心折れたり煮詰まったらしばらくこっち、とか。
今日もフラフラしています。自由にフラフラ生きていける表現者の道ってないかなぁ……。
何にせよ……フォロワー様や読者様への信頼と愛と思いやりが圧倒的に欠如していますね。他者を疑うことに時間を費やす、この態度こそ無駄と思わないようでは、表現者失格かも。ウィンドウショッピングでも無差別いいねでもスパムコメントでも、「いくらでもいらっしゃーい」って言えればいいんですよね。9割のウィンドウショッピングに影響されない活動スタイルを、こっちが身に付ければ問題ない。
そしてこっちもあちこち追えなくて、本気レベルが足りない無礼なことになっているので、申し訳ないです。読むのが遅くてなかなか。
そして読むと自分の手が止まります。書くのを後回しにして読むと、自分のアイデアが消える。時間とやる気も消える。気がつくといつも眠くてボーッとしている。これでは自分の創作が進みません。
また、現代人、一般の方の投稿ばかり見て回ると、感性がそっちに偏りそうなので、それを自分らしく戻すためにも、自分の好みのものも見たい。時間の使い方、どうしていったらいいかなぁ……。
読み終わったら、ポイントを付けましょう!