うだつの上がらないエッセイ集(2)

思いつきで気楽に更新します。基本的に一話完結なので、お好きなページをご覧いただけると嬉しいです。
月澄狸
月澄狸

夢のゲームセンター

公開日時: 2021年8月30日(月) 07:45
文字数:749

 夢の中で薄暗いゲームセンターにいました。

 田舎の広いゲームセンター。電気はところどころ切れています。明るいLEDのような今の照明ではなく、ぼんやりとした一昔前のライトといった感じです。


 人はあまりいません。私は気兼ねすることなく、ゲームの機械を見て回りました。

「これ、昔遊んだことあるなぁ。懐かしい。こっちは稼働してないな。でも電気は付いてる」などと思いながら。


 そのうち一人の女の子が釣りのゲームで遊び始めました。

 するとみんなが釣りのゲームに一列に並んで遊び始めました。一人がお金を入れると、魚釣りゲームのコーナーは全部使えるようになるのでしょうか?


 男の子が釣りをしていますがうまくできません。女の子が横からアドバイスをしています。

「あとちょっと」

 ゲームの1ターンが終わるころ、やっと一匹釣れかけた魚を、男の子は落としてしまいました。


 そこで男の子はなぜか釣り糸をちょん切ってしまいました。魚が釣れなくてつまらなくなってしまったのでしょうか。

 でも最後には、「釣り糸を切る必要なんてなかった」というニュアンスのことを言っていました。



 私も感情的になったり、好奇心の赴くままだったり、子どもの頃は色んなことをしたなぁ……。時に怒られたり。

 大人からすると「そんなことしない方が良いのに」「その方があとで面倒なことになるのに」と思うようなことでも、子どもはやってしまう。そしてドキドキする。子どもには子どもの、「あるある」が存在するのだろうなと思いました。


 良くも悪くも、子どもの頃って全部新鮮でした。大人になると「そんなことはごまんとあるよな」と流してしまうようなことでも、子どもは本気で真剣に考えたり。


「子ども特有の気持ち」は潰さないように、残していった方が良いよなぁ……

 そんなことを現実でも思っていたのでした。




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