うだつの上がらないエッセイ集(2)

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月澄狸
月澄狸

予告なしの花火大会 ~ ヒグラシの声、夢と幻想の狭間

公開日時: 2021年8月17日(火) 06:15
文字数:558

 8月15日、20:30頃。突然花火の音が響き渡りました。


 窓から見ると、次々に花火が打ち上がっています。


 とても豪華で、一気に5発くらい、扇状に上がったり、見たことない綺麗な色のものがあったりしました。


 そんな光景を突然独り占めできてありがたいような、人を集められないまま美しい花火が上がっていることがもったいないような……。


 しかし、花火が上がり終わったあと。近くの旅館からでしょうか。拍手の音が響いてきたのでした。





 8月16日、21:45。突然ヒグラシの声が響き渡りました。


 間隔を空けて、何回か聞こえてきます。


 こんな時刻に、まさか。アブラゼミやニイニイゼミは街灯の下で夜鳴いていたようでしたが、ヒグラシのは聞いたことありません。


 やはりテレビや動画でしょうか。そう思いつつ窓辺で耳を澄ませていました。やがて声は聞こえなくなりました。


 今回は現実でしたが、こういう夢はよく見ます。セミが鳴く季節が終わってから、セミの声が夢に出てくるのです。「なんでこんな季節にセミの声が?」と、声を追いかけていく……それがよく見る夢のパターンです。


 ヒグラシの声は、16日の午前11時頃にも聞こえました。その日もクーラーはなし。最近涼しくて曇った日が続いています。


 セミの声に耳を傾けるうち、なんだか想像や現実が「夢」に近づいてきた気がしました。




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