ある日窓の掃除をしていると、窓の外にゴキブリの幼虫がくっついているのを見つけました。
体長は1cmより少し大きいくらい(触角と足を除く)。長い触角、黒い体……後ろの方に尾肢もあった気がします。
尾肢という言葉は知らなかったので今調べました。まぁ要するにいかにもゴキブリっぽい外見だったのです。
ところがこのゴキブリ幼虫、雰囲気がもそもそしています。外見はスマートなのですが、ゆったりとした動きはマダガスカルオオゴキブリのようです。いや、それは言い過ぎでしょうか。
触角をつついてみましたが反応は鈍いまま。ゴキブリなら触られたらもっと素早く逃げそうなものです。
その後掃除をしていたらゴキブリが家の内側に入ってきたので、ついでに触ってみました。手に乗せ、外に出してみると、ゴキブリはゆっくり歩いて去っていきます。
その直後に強めの雨が降りました。雨天時の虫たちは雨宿りモードなのか、動きが鈍いような気がしています。ゴキブリ幼虫の動きがゆっくりだったのもこのためでしょうか。
しかしあのゴキブリ幼虫の種類は何だったのでしょう。ところどころに白い模様が入ったクロゴキブリの赤ちゃんは家の中でよく見るし、それが少し大きくなった幼虫も見たことがあります。しかし1cmくらいのクロゴキブリ幼虫といえばゴツくて動きも早く、迫力があったはず。体型はシュッとしているのにのそのそと歩くゴキブリ幼虫は、クロゴキブリより小さいゴキブリの幼虫だったのでしょうか。
その後ゴキブリの種類やら幼虫で検索してみると、あの虫はモリチャバネゴキブリの幼虫に似ていた気がしました。モリチャバネゴキブリは名前通り森林性のゴキブリということです。
まれにコクワガタやケラ、トゲナナフシ、シデムシ幼虫などがやってくるうちの環境ならモリチャバネゴキブリがいてもおかしくないのかもしれません。
しかしモリチャバネゴキブリとチャバネゴキブリって何が違うんでしょう。チャバネゴキブリといえばすばしっこかった印象ですが……。そしてモリチャバネゴキブリの動きがゆっくりだなどという情報は見つけられませんでした。
あの虫はモリチャバネゴキブリ幼虫だったのか? それとももしかしてゴキブリじゃなかったのか?
謎のゴキブリ幼虫の話でした。
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